シンガポールのセントーサGC(7406ヤード・パー71)で開催されている「LIVゴルフ・シンガポール」の2日目。「ゴルフの科学者」の異名をとるブライソン・デシャンボー(クラッシャーズGC)が、その圧倒的なポテンシャルを見せつけた。難コース・セントーサGCで、この日「65」というビッグスコアを叩き出し、通算10アンダーへとスコアを伸ばした。。2位のジョン・ラームらに3打差をつけ、単独首位へと躍り出た。ラウンド後の会見で彼が見せたのは、絶好調ならではの「余裕」と、どこまでもストイックな「探求心」だった。
画像: 飛距離を追求してから方向性を追求するのはデシャンボーの哲学(提供/LIVゴルフ)

飛距離を追求してから方向性を追求するのはデシャンボーの哲学(提供/LIVゴルフ)

話題の「チョコミルク」再び

初日のラウンド終了後、デシャンボーは「メジャーに向けてどう準備するか?」という真面目な質問に対し、疲労からか「チョコミルクを飲んで、ドライバーをたくさん打つよ」と答え、メディアの笑いを誘っていた。

迎えた2日目の会見。単独首位に立った彼に対し、インタビュアーがすかさず「今日もチョコミルクを追加注文するのかい?」と冗談めかして質問を振った。デシャンボーは上機嫌に笑い、こう返した。

「ああ、もちろんたくさん飲むよ(Lots more)。知っての通りさ(笑)」

タフなコースで後続に3打差をつける「支配的な領域」に入りつつある彼にとって、メディアとのこうした軽妙なやり取りは、精神的な余裕の表れでもある。

パワーだけではない、究極のスウィング哲学

しかし、笑顔でおどける裏側で、彼のゴルフに対する思考はどこまでも緻密でストイックだ。 デビュー当時はアイアンの精度で勝負していた彼が、肉体改造を経て規格外の飛ばし屋へと変貌し、そして今、再び高い次元でプレースタイルのバランスをとろうとしている。

【動画】デシャンボーの完璧な1打目&2打目で楽々イーグルを奪取【LIVゴルフ公式X】

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「ゴルフは400ヤード飛ばすだけの競技じゃない。それは数年前に証明したよ」

デシャンボーは過去の自分を冷静に振り返る。

「ウェッジゲーム、パッティング、アイアンショット。すべてが良くないと勝てない。バランスが必要なんだ」

しかし、それは決して「飛距離を諦める」という意味ではない。

「僕は常に『どれだけ速く振れるか』『どれだけボール初速を出せるか』を追求し、そこから『どうコントロールするか』を学んでいる。それが僕のメンタリティなんだ。だから、これからもずっとスピードを追い求め続けるよ」

フェアウェイが狭く、コントロールが要求されるコースであっても、彼の根本的なアプローチは変わらない。限界までスピードを上げ、そのスピードの中でボールをコントロールする技術を磨き続ける。それこそが、彼が追い求める「究極のスウィング」である。

すべてが噛み合う「科学者」

圧倒的なパワー、繊細なコントロール、そしてラウンド後のルーティン(?)となっている「チョコミルク」。すべてが噛み合い始めたデシャンボーに、死角はあるのか。終わりなき探求を続ける「ゴルフの科学者」に注目だ。なお、日本勢で唯一参戦している浅地洋佑は昨日トリプルボギーを叩いた15番で、この日もダブルボギー。鬼門でまたもブレーキがかかった形だ。3バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの72で回り、通算1オーバーの38位タイに後退した。


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