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周りに感謝することを忘れない

20名の枠はすぐに埋まり、立ち見の人も。相変わらずの人気ぶり
日本ツアーを引退しても人気は相変わらず。
この日は先着20名限定(本間ゴルフの商品を購入した方に限る)のイベントだったが、早々に枠は埋まり、立ち見の人が続出していた盛況振り。最初に行われたトークショーでは、「今年初めてのファンの方とのイベントだし、日本は3カ月ぶりなので、日本語を上手く話せるか心配なんです」と、ちょっと緊張気味だったボミプロ。そんな様子からか、トークテーマは『緊張』に。現役時代、どのように緊張やプレッシャーと戦っていたのか? 本人の心配をよそに、流暢な日本語で答えていた。
「私は本当に周りの方に助けられたと思っています。緊張していると、キャディさんやトレーナーさん、マネジャーさんが緊張をほぐすような言葉をかけてくれていました。そのおかげでどんなときでもプレッシャーに勝つことができたと思います」(イ・ボミ、以下同)
取材をさせてもらうときにいつも思うことなのだが、ボミプロは本当に“周りのこと”を第一に考えるプロ。「自分があるのは周りのおかげ」という姿勢が一貫しているが、これには母親の教えがかなり影響しているようだ。
「母に『感謝する気持ちを忘れてはいけない』と常に言われていました。だから寝る前に必ず『今日もありがとう。明日もよろしくお願いします』とお祈りをしていたんです。私自身も感謝することは大事だと共感していたので、必ず行っていましたし、今でもそうしています。寝る前に行っていたもうひとつのことは、翌日のイメージトレーニングです。“ピンポジ”をイメージしながらどうやって攻めるのかを考えていました。何もやらずに不安が残ったままは嫌だったので、とにかくできるだけの“準備”はしていました」
金曜の夜は必ず〇〇を食べていた!

いつまでも色褪せない『スマイル』
緊張の連続の中での息抜き? 気合い注入? のためにこだわっていたのは、“金曜夜の食事”だそう。
「大好きなウナギを、金曜の夜に必ず食べていました。日本全国どこでも食べていましたね。北海道のウナギもすごく美味しかったですが、私のお気に入りは宮崎。めっちゃ美味しいですよ! ものすごく活力になりました。でも、やっぱりファンの声援が大きかったです。調子が悪くてもファンの方がやさしく励ましてくれたので、それが一番力になりましたし、緊張がほぐれる要因でした」
トークショーが進むにつれて徐々に緊張が解けていった様子だったボミプロ。最後に“あの笑顔”で『ファンが一番』だって言うあたり、さすが(『人に好かれる方法』っていうセミナーをやったらいいと思う……)。近くでこんなことを言われたら、そりゃあずっと応援したくもなる。ファンはもちろん、我々メディアに対しても“いつも”素敵な対応ができることが、いつまでも経っても人気が衰えない理由なのだろうと改めて実感。
飛ばしの極意は“スンデ(腸詰め)”!?

「引退してから飛距離がどんどん落ちている」と言いながら260Yを超えるドライバーショット。スウィングも相変わらず美しい!
トークショーの後はドラコン対決。ボミプロは現役時代、飛ばしというよりは正確なショットでスコアを作っていくタイプのゴルファーだった。本人も対決前は「最近は飛距離が落ちて嫌だ」と、かなり謙遜というか、“保険”をかけている様子だったが、それでもいきなり260ヤード。これには本人も「おー! すごい! これだけ飛べば十分!」と、満足気。そんなボミプロに参加者から『ここ一番で飛ばしたいときはどうしているのか?』という質問が。
「まずは本間さんのクラブを使うことです(笑)。私も新しいクラブ(TW777)でめちゃくちゃ飛んでいます!」と、まずはさすがの優等生コメントで場を盛り上げることも忘れない。

本間ゴルフのクラブを褒めることは忘れない。「新しいクラブは本当に飛びます。アイアン(TW ツアーV)は見た目の安心感と球を押せる打感が好き!」(イ・ボミ)
さらに、「クラブもそうですが、打つ前に“今”食べたい物を10回口に出してみてください。お肉でも寿司でもなんでもいいので、思うだけじゃなくて、口に出すことが大事です」と嘘のような(?)、誰もが初めて聞くようなアドバイスまで。「私はスンデ(腸詰め)が食べたいので」と言い、10回口に出した後に打つと……その効果かどうかは定かではないが、最初よりも実際に3ヤード飛んでいた。
「ね! 言ったでしょ!私は本当のことしか言いません(笑)」
失敗を恐れず、チャレンジしてほしい

ニアピン・ドラコン対決をした参加者の方と。こんな笑顔で“自分に”話してくれたら、そりゃ好きになる
イベントの最後にはゴルフ上達のためのアドバイスも。
「私はドライバーショットが最も大事だと思っています。それは、どんなホールでも(パー3は除く)最初に打つのはドライバーだから。最初がしっかりしていないとスコアは作れません。あと、パッティングです。結局は、当たり前ですけど、カップインさせないと終わらないので(笑)。最初と最後が大事です。あとは、やっぱりできるだけ笑顔でプレーすることです。ミスをしたら落ち込むしイライラもすると思うんです。でも、怒ってもいいことはありません。それよりも、その次をどうするかを考えたり、笑って話をしたりすると、組の雰囲気も良くなってスコアもよくなります。もうひとつ、ミスを恐れないことです。ミスを恐れると、当てにいったり、その場しのぎになったりして上達にはつながりません。もし取り組んでいることがあるなら、ミスをしても気にしない。それくらいの気持ちが大事ですよ!」

最後まで記念撮影に対応。最高の思い出だけでなく、『また来たい!』という思いも与えてくれるボミプロ
イベントが終わっても、立ち見だった人とも記念撮影も行うなど、最後まで“プロ”の振る舞い。2014年からファンだという永嶌善幸さんは、なんと福岡県から参加。「最初はテレビで見て『素敵だな』と思い、九州で行われる試合のときに現地に行って応援していました。ファンへの対応が素晴らしくてどんどんファンになっていきましたね。引退してしまったのは寂しいですが、こういうイベントがあるときは必ず駆けつけます!」とメロメロの様子。
ボミプロの笑顔もさることながら、参加者のこの笑顔がイベントの充実ぶりを物語っていた。
写真/三木崇徳

