
マレーシアにあるテンプラーパークCCはコース全長7143ヤードでパー72。キャディ付きの歩きプレー
そのゴルフ場とはマレーシアの首都、クアラルンプール近郊にあるテンプラーパークCCだ。協和観光開発という日本の会社が、同CC、中国の上海GCを造成し、かつては運営もしていた。ちなみに日本の愛媛にある久万CCは現在も同社が経営している。そのテンプラーパークCCの設計が佐藤謙太郎氏で、監修が尾崎氏というわけだ。
これらのことを聞きつけた、世界の約400コースを巡ってきた武居振一氏が早速、マレーシアに飛んだ。
「同CCがここに建設されたのは、計画というよりむしろ偶然の産物だったようです。ゴルフ好きの協和観光開発・東進社長がたまたまブキットタクン(石灰岩の山)の壮大な奇観をクルマで通りかかって、ここだと即決して造成したそうです。現地にも設計・監修にジャンボ尾崎の名前が残されていて驚きました」(武居氏)。
テンプラーパークCCをはじめタッグを組んでいた共同設計の佐藤氏に話を聞いた。
「実質的に設計したのは私です。尾崎さんの名前が残っていますが、あれは私だけでは名前が小さく、ジャンボ尾崎の名前があってこそアピールできると。経営会社のオーナーが尾崎さんに頼み込んだようです。ただ、インのパー3改修の時に、尾崎さんにアドバイスをもらったという話は聞いたことがあります」(佐藤氏)
この改修の時に現地を訪れたという話も残っているという。設計の主は佐藤氏だが、尾崎将司の名前があるからこそブランドも維持されており、意味がないわけではない。
「同CCはアウトがフラットなアメリカンタイプ、インはジャングルを感じさせる丘陵風、マレーシアで最もシーニックなコースといわれています」(武居氏)
これまで3回、マレーシアオープンが開催され、映画『プロゴルファー織部金次郎』(武田鉄矢主演)の撮影の舞台にもなった。
尾崎氏は国内に12コースの設計・監修を行っている。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年4月14日号「バック9」より
