
11アンダーの単独首位で週末を迎えるキム・ホンテク(大会提供)
こんにちは。SPORTSBOX AI 日本アンバサダーの北野達郎です。今回は「インターナショナルシリーズ・ジャパン」で、予選ラウンドで2日間首位を守っているキム・ホンテク(以下、キム)の正面からのドライバースウィングをスポーツボックスAIのデータと共に解説させていただきます。キムは2024年にアジアンツアーで1勝していて、現在のアジアンツアーでの賞金ランキングは16位の選手です。
そんなキムのスウィングの特徴は、以下の2点です。
①オープンスタンスで構えて、その場で回転している
②右ひじを曲げたまま、ハンドファーストでインパクト
それでは詳しく解説していきます。
オープンスタンスで構えて、その場で回転している
まずはアドレスに注目しましょう。キムの最初の特徴は、「オープンスタンスで構えている」点です。「Pelvis Turn」(以下、骨盤の回転)は、骨盤が両足首のラインに対して、左右にどれだけ回転しているか?の角度を表します(マイナスは右、プラスは左。両足首のラインと平行の向きを0度とします)。
キムのアドレスでの骨盤の回転はプラス7度で両足首のラインに対して、かなり開いているのがわかります。また、つま先の向きを見ると右足つま先以上に左足つま先はかなり開いています。

画像①骨盤のアドレスとインパクトの比較/オープンスタンスで構えて、その場で骨盤が回転している
また、インパクトでの骨盤の位置も特徴的です。「Pelvis Sway」(以下、骨盤の移動)は、骨盤がアドレスの位置から左右にどれだけ移動したか?の距離を表します(マイナスは右へ、プラスは左へ。アドレスの位置を0cmとします)。
キムのインパクトでの骨盤の移動はプラス1.0cmで、ほぼその場で骨盤が回転しています。スポーツボックスAIが独自で調査した、「インパクトでの骨盤の左右の移動」の海外男子ツアーレンジは、プラス7.1cm〜プラス15.7cmですので、金は骨盤の左へのスライドがほぼ無く、その場で回転するタイプであることがわかります。
オープンスタンスに構えて、骨盤がその場で回転すると、通常はクラブの軌道がアウトサイドインになりやすいのですが、キムは次に解説する「右ひじの使い方」でドローを打っていました。
右ひじを軽く曲げたまま、ハンドファーストでインパクト
次も同じくアドレスとインパクトを比較してみましょう。キムのドローの秘訣、それは「右ひじの使い方」です。「Trail Elbow Flex」は、右ひじの屈曲角度を表します。
キムのアドレスとインパクトでの右ひじの角度は、アドレスで159度、インパクトで143度です。そして右手のグリップを見ると、やや下から握るストロンググリップで握っています。

画像➁右ひじのアドレスとインパクトの比較/アドレスからインパクトまで、右ひじは軽く曲げたままだ
スポーツボックスAIが独自で調査した、アドレスでの右ひじの屈曲角度の海外男子ツアーレンジは、162度〜168度ですので、キムはアドレスで右ひじを曲げる角度が大きいタイプであることがわかります。
また、アドレスおよびインパクトともに左腕〜クラブまでが一直線の「ハンドファースト」です。ハンドファーストの形を保ったままインパクトすると、クラブはインサイドから下りやすくなることにくわえて、右手をストロングに握ることで、クラブ軌道に対してフェースは自然に閉じます。
キムは右ひじを軽く曲げたままハンドファーストを保つことであらかじめドローの条件を作り、オープンスタンスで骨盤をその場で回転させることで「インサイドイン」に振り抜いていました。
今回はキム・ホンテクの正面からのドライバースウィングを解説させていただきました。私が現地で見たキムは、小柄ながら非常に筋肉質で、スウィングも素早くシャープなキレの良いスウィングでした! このまま金が逃げ切るのか? それとも2位の今平選手をはじめとした後続が逆転するのか? 決勝ラウンドに注目です!
