
16番パー4のティーショットを左に曲げ、ここから2打目をフェアウェイに出そうとしたが、土手に当たり戻ってきてしまった(撮影/有原裕晶)
16番のトリプルボギーで優勝争いから後退

悔しい顔を見せる菅(撮影/有原裕晶)
菅は14番までチップインバーディを含む7つのバーディを奪い、首位タイスタートの荒木優奈と仲村果乃らを逆転し、2打リードして16番(425ヤード・パー4)を迎えた。
ティーショットを左下のくぼ地に落としてしまう。2打目地点には大木があり、フェアウェイに出すには土手と枝の間を狙うか、距離は残るが木の影響を受けないさらに右の広いスペースを狙ってフェアウェイに出すかだった。果たして菅が選択したのは?
「9番アイアンで(グリーンから)100ヤードぐらいに打とうという感じでした。ショットは悪くないかなと思ったんですが、ちょっとライが悪い感じでした。しょうがないです」
木の枝と土手の間のスペースを狙ったショットを選択したが、ボールは土手に当たり、打った場所に近い位置に戻ってきてしまった。
安全な右へ出す選択肢はなかったか?
「なかったです、全然。上(枝)もちょっと気にはなったんですけど、そこまで気になるような感じではなかったので、ボギーでもいいかなと……」
フェアウェイに出したあとの4打目はグリーン左のバンカーへ。
「引っかかりましたね。でもゴルフをやってて、ああいう場面も何回もやったことあるので、引きずることもなかったんですけど……」
バンカーから2メートルに乗せたが、それを決められずトリプルボギーとなってしまった。

16番30ヤード打ち下ろしのパー4。大きなミスではなかったというが、左のくぼ地に落としてしまった(撮影/有原裕晶)
ティーショットの前にも不運はあった。
「ちょっと前が詰まってて、待ち時間があったのでなんか変な感じがしていました」
5分以上待って打った勝負のティーショット。
「素振りとかも結構してたんですけど、もともと難しいホールですし、なんか力入っちゃったかなっていうのはあります」
そのティーショットも決してミスではなかったという。
「打ち出した方向は左でいいかなと思ったんですけど、少しドローしちゃって、そのまま(左へ)入っちゃったのかなって感じです。結構いいかなって」
名匠井上誠一設計の難コースのなかでも難しいホールとされるこのホール。
4日間のホール難易度は、18ホール中1番の難しさ(4.2877)だった。425ヤードと長い距離に加え、風の影響を受けやすい打ち下ろしのホールだ。テレビで解説していた森口祐子プロが改めて解説してくれた。
「16番は30ヤードの高低差があり、(ティーインググラウンドでは)判断しにくい風の影響を受けてナイスショットと感じても左の傾斜でくぼ地のほうに落としてしまうことがあります」
菅が「ミスショットではなかった」というティーショットの不運はそこにあったのかもしれない。
また、木の枝と土手の間を打っていった2打目についても「じつは土手には葉っぱに隠れた太い木の根っこがたくさんあって、ふだん土手に当たってもフェアウェイかラフまでは行くようなショットでも、傾斜で戻ったというより、根っこに当たって戻った可能性もあります」と不運が続いた理由を話す。
ボギーでも逃げ切れたかもしれない16番の痛恨のトリプル。ゴルフの難しさを象徴する1打となった。
