ルールがもたらす極限のサバイバル
LIVゴルフにおいて、メジャー大会への出場は決して容易な道ではない。だが、全米オープンへの直接の道は残されている。5月18日時点でのシーズン個人ポイントランキングトップ3に入った選手のうち、有資格者を除いた最上位の1名に与えられるというシステムだ。
現在、ランキング上位のジョン・ラームやブライソン・デシャンボーらはすでにメジャーへの出場資格を持っている。そのため、彼らを除いたトップ選手たちの間で、限られた「たった1つのプラチナチケット」を巡る激しいデッドヒートが繰り広げられているのだ。
デトリーの躍進とプラチナチケットの行方
今大会で、そのチャンスを確実に手繰り寄せたのが、LIV参戦1年目のトーマス・デトリー(4Aces GC)である。

個人ポイントランキングで3位にジャンプアップしたトーマス・デトリー(提供/LIVゴルフ)
デトリーは過酷なコースセッティングの中で見事なプレーを展開し、5位タイという好成績でフィニッシュした。この結果、彼はポイントランキングで2ランクアップし、3位へと浮上したのである。現在1位のジョン・ラームと2位のブライソン・デシャンボー(※今大会は手首の負傷で最終日スタート前に棄権)はすでに全米オープンの出場資格を有しているため、実質的にデトリーが切符獲得のポールポジションに立ったことになる。
追う若手たちの野望と次戦への期待
しかし、戦いはまだ終わっていない。次戦の「LIVゴルフ・バージニア(5月7~10日)」が、メジャーへの切符を確定させる最後の関門となるからだ。
デトリーの背後には、今大会2位に入りランキング6位へと急浮上したダビド・プイグや、3位に入りランキング10位へと順位を上げたホセレ・バレスターら、勢いに乗るスペインの若手たちがピタリとつけている。
プイグは「メジャーでプレーするのは素晴らしいこと。いつもそのことを考えている」と、最高峰の舞台への強い渇望を隠さない。次戦の結果次第では、彼らにも一発逆転でメジャー出場権をもぎ取るチャンスが十二分に残されているのだ。
華やかなエンターテインメントの裏で繰り広げられる、プロゴルファーとしての誇りと人生を懸けた泥臭いサバイバル。バージニア大会で「メジャーへの切符」を掴み取るのは果たして誰なのか。限界ギリギリの戦いから、一瞬たりとも目が離せない。
