世界を席巻するネリー・コルダ、強さの源泉は「狂いなきルーティン」

Ryan Ressa (ライアン・レッサ)氏はテーラーメイドグローバルスポーツマーケティングのシニアマネジャー
今回話を聞いたのは、同社のグローバル・スポーツマーケティングにてシニアマネジャーを務めるライアン・レッサ氏だ。
日米のツアー環境について聞くと、「日本の選手も早くから会場入りして練習に打ち込んでいて、素晴らしい環境だと思う」と語ったライアン氏。その彼が担当する、現在世界ランキング1位を独走するネリー・コルダの圧倒的な強さについて話してくれた。
「彼女が他の選手と決定的に違うのは、ルーティンを非常に大切にしているという点だと思うよ。ネリーは日々の練習時間や、週ごとの調整ペースを絶対に崩さないと思う。あまりに徹底しているから、頻繁に連絡を取り合わなくとも、今彼女がどこで何をしているのかが分かるほどだよ」
このストイックなまでの自己管理と一貫性こそが、他の選手を寄せ付けない最大の要因となっているのだ。
ゼロトルクの流行と、トッププロが「マレット」に戻る理由

プロの感覚は繊細なため、なかなかパターを替えることが無いという
ギアのトレンドについても、世界の最前線を知るライアン氏の見解は鋭い。昨今では、「ゼロトルク」のパターが大きな流行を見せている。
パットに悩む選手がストロークを安定させるために取り入れるケースは増えているが、ライアン氏は「トップ選手になればなるほど、自分の感覚や使い慣れたものを大切にするため、簡単には替えないよ」と話す。
一度ゼロトルクを試して挙動を安定させた選手であっても、最終的には手の感覚やコントロール性をより生かせるマレット型のセンターシャフトなどに回帰していく傾向があるという。テーラーメイドとしても、引き続きマレット型が主流になると予測し、多様な好みに合わせた選択肢を増やしていくとのことだ。
米国女子ツアーの8割がアイアンで「カーボンシャフト」使用
アイアンシャフトの動向も、日本とは異なるフェーズに入っている。ライアン氏によれば、米国の女子ツアーではすでに約8割の選手がグラファイトなどのカーボンシャフトを使用しており、圧倒的な主流となっている。
これほどまでに支持される理由は、単なる飛距離アップだけではない。まず性能面において、効率的に球を高く上げ、安定してキャリーを稼げるというメリットがある。だが、それ以上に大きな要因となっているのが、尋常ではない練習量をこなすプロにとっての「怪我防止」という観点だ。
ショット時の振動から体への負担を軽減してくれるその「体に優しい」特性が、選手生命を守るための極めて重要な要素として重要視されているとのことだ。
さらに、ドライバーからアイアンまで、クラブ全体の重量やしなりの「流れ」をトータルで意識し、より繊細なフィーリングを突き詰めた結果として、カーボンが主流という形に繋がっているのだろう。
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明日はシェフラー・マキロイらPGAトッププロのパターを見ているJames Holley (ジェームズ・ホーリー)氏 - Global Tour Putter Managerのインタビューをお届け!
