驚異の25ホール連続ボギーフリー、好調を支える“シンプルな思考”
コルダの安定感は群を抜いている。第2ラウンドは14回中7回のフェアウェイキープにとどまったものの、18ホール中16ホールでパーオンに成功し、30パットにまとめ、危なげないゴルフを展開した。特筆すべきは、現在「25ホール連続」でボギーフリーを継続している点だ。出場選手の中で、36ホールを終えてボギーをわずか1つに抑えているのは彼女だけである。
ラウンド後の公式会見で自身のプレーを振り返り、「全体的にソリッドな1日だった。本当にミスはなかったし、もしミスがあったとしてもうまくバウンスバックできた」と充実感を漂わせた。好スコアの鍵を問われると、女王の回答は至ってシンプルだった。
ジャングルに囲まれた非常に狭いフェアウェイと海風が選手を苦しめる難コースにおいて、彼女はこう答える。

難しいことがスタンダードにできる。これがネリー・コルダが世界No.1たる所以だ(写真/Getty Images)
「ドライバーを真っすぐ飛ばし、ピンに寄せて、パットを入れる。ただスタンダードなこと」
他者にとっては最も困難なことが、彼女にとっては「スタンダード」なのだ。好調さゆえの研ぎ澄まされた思考が、現在の圧倒的な強さを支えている。
「私が一番興奮している!」 姉の第2子妊娠に歓喜
コース上では隙のないプレーを見せるコルダだが、会見ではプライベートな喜びを爆発させ、リラックスした素顔を見せた。姉であり、同じくプロゴルファーのジェシカ・コルダが第2子の妊娠を発表したことについて話題が及ぶと、満面の笑みで語った。
「秘密にしておくのが本当に大変だったけれど、彼らのためにとても幸せ。彼女は本当に素晴らしい母親で、2年前に(長男の)グレイソンが誕生してその役割を担うようになってから、あんなに幸せそうな彼女を見たことがないわ」
さらに、「彼らのためにすごく興奮しているけれど、利己的に言えば、また新しい小さな赤ちゃんを甘やかすことができるから、私自身が本当に興奮しているの! コルダ家とデルプレテ家にとって、今は本当にエキサイティングな時期ね」と語り、再び「叔母さん」になる喜びを隠しきれない様子だった。
「女王 vs 苦労人」 究極のコントラストが生む週末のドラマ
首位タイで迎える週末に向けて、死角は見当たらない。地元メキシコ出身のギャビー・ロペスと同組で回ったこの日を「地元ギャラリーの応援が素晴らしかったし、リーダーボードの自分の位置にも文句はないわ」と振り返る。午後の過ごし方については「太陽の下に長くいたので、まずはリラックスして熱から離れる必要がある。理学療法を受けて治療し、ゆっくりするつもり」とコンディション調整にも余念がない。「引き続き良いゴルフをして週末に臨みたい」と意気込む女王が、今季3勝目に向けて力強く歩みを進める。
リーダーボードに目を向けると、コルダと並ぶ通算9アンダーの首位タイには、初日トップのブリアナ・ドーがつけている。実はこの2人が叩き出した「通算135ストローク(9アンダー)」は、「リビエラマヤオープン」における36ホールの最少スコア新記録である。
ドーはこの日「69」で回り、ツアーで自身初となる第1・第2ラウンド終了時での首位の座をキープした。ここで興味深いのが、首位に並ぶ2人の「圧倒的なコントラスト」だ。世界ランク1位、ツアー17勝、生涯獲得賞金1860万ドルを誇る絶対女王のコルダに対し、ドーは世界ランク345位、ツアー未勝利、生涯獲得賞金約58万ドルと、下部ツアー(エプソンツアー)とレギュラーツアーを行き来してきた苦労人である。
この「女王 vs シンデレラガール」の構図が、週末の優勝争いをさらに白熱させることは間違いない。なお、通算8アンダーの3位にはルーキーのメラニー・グリーンが続き、通算7アンダーの単独4位には勝みなみが好位置で決勝ラウンドへと駒を進めている。
【リビエラマヤオープン 第2ラウンド・日本人選手成績】
※( )内はR1-R2のスコア
● 4位(7アンダー): 勝みなみ(69-68)
● 11位タイ(4アンダー): 原英莉花(68-72)
● 20位タイ(2アンダー): 櫻井心那(68-74)
● 62位タイ(2オーバー): 渋野日向子(76-70)、岩井千怜(75-71)、西村優菜(71-75)、岩井明愛(72-74)
■ 予選落ち
● (3オーバー): 吉田優利(72-75)
● (14オーバー): 笹生優花(75-83)
