萩原菜乃花

萩原菜乃花
はぎわら・なのか。名門日本大学ゴルフ部に所属して腕を磨き、ベストスコアは75。学生時代から週刊ゴルフダイジェストなどに登場。大学卒業後はライムライト所属のフリーアナウンサーとして活動中。
4年前にアマチュア優勝を果たした・髙宮千聖

髙宮千聖
今大会の舞台となる越前カントリークラブを誰よりも熟知し、そして誰よりも愛している選手がいる。髙宮千聖だ。
彼は福井工業大学に在学中だった2022年、大学2年生(19歳)にして本大会で優勝を飾った。アマチュア選手による下部ツアー制覇は史上6人目という大快挙。越前カントリークラブは、大学のゴルフ部が日々の練習で使用していた、まさに「庭」とも呼べるコースだった。
「グリーンはそれほど広くないのですが、ティーショットで強烈なプレッシャーがかかるホールがいくつかあります。しっかりとショットメイクができないと、スコアに繋がらないコースですね」と、髙宮は攻略の難しさを語る。
自身が優勝した際の勝因については、「パーオン率がすごく高かったんです。だからこそ、バーディパットをたくさん打てたのが大きかった」と分析。ティーショットの正確性と、確実にグリーンを捉えるアイアンショットが、スコアメイクの生命線となる。
大学を卒業した現在は、石川県の片山ゴルフ倶楽部に所属。今年のオフは寒さの厳しい北陸を離れ、九州での合宿でみっちりと打ち込んできた。「状態は上がってきています」と自信をのぞかせる歴代覇者のプレーにも、大いに注目したい。
小田祥平 —— 飛距離と強気でコースをねじ伏せる

小田祥平
今大会で初優勝の期待がかかるルーキーの一人が、愛知県蒲郡市出身の小田祥平だ。専修大学を経て、昨年のQTファイナルで10位に入り、今季はレギュラーツアーとACNツアーの両舞台で戦っている。ACNツアー第2戦の「ニュータス カップ in 利根パークゴルフ場」では見事2位に入るなど、実力は折り紙付きだ。
彼の最大の武器は、平均290ヤードを誇るドライバーショットと、その精度。「ドライバーの飛距離と正確性を活かして、楽にゲームを進めたいですね」と語るプレースタイルは非常に攻撃的だ。プレッシャーのかかる越前カントリークラブでも、「刻んで他の人と同じ土俵で戦うのは、自分のアドバンテージを活かせていない気がする」と、強気にドライバーを握る構えを見せている。
連戦の疲れについては「昔は食が細かったんですが、最近はしっかり食べるようになったので痩せすぎることはないです。食べて寝るのが一番大事ですね」と、プロとしての自己管理も頼もしい。
「レギュラーツアーで1勝したい。大学の1つ上の先輩、福住修さんが去年ACNで勝ってシードを獲ったので、僕もACNで勝って、先輩より先にレギュラーで勝ちたいです」と力強く宣言する小田。そのアグレッシブなプレーが、越前の地で火を噴くか。
安保卓哉 —— 緻密なショットメーカーの逆襲

安保卓哉
もう一人の注目ルーキーは、早稲田大学出身の安保(あぼ)卓哉だ。QTランキング72位の資格で、今季はACNツアーを主戦場として戦っている。
彼の持ち味は、本来「ショットが曲がらない」という精度の高さにある。しかし、プロとして迎えた序盤戦では「厳しい世界だと痛感している」と現在地を冷静に見つめている。
「本当の強みはドライバーと言いたいんですが、プロになってからは左右に曲がってしまって……。しっかり調整して、本来の曲がらないドライバーで頑張りたい」
越前カントリークラブを回るのは今回が初めてだという。「風が強そうだなという印象です。美味しいものを食べたいですね(笑)」とルーキーらしい初々しさも見せるが、心に秘めた闘志は熱い。
「ACNツアーの年間王者を目標に掲げています。焦らず、着実に力をつけていきたい」
緻密なショットコントロールが求められる越前のコースセッティングは、本来の持ち味を取り戻した安保にとって、大きなチャンスとなるはずだ。

左から小田祥平、髙宮千聖、安保卓哉
歴代覇者の髙宮が指摘するように、ティーショットのプレッシャーとショットメイクが試される越前カントリークラブ。飛んで曲がらないティーショットでねじ伏せようとする小田祥平か、正確無比なショットでコースを攻略する安保卓哉か。それとも、勝手知ったるコースで髙宮千聖が再びトロフィーを掲げるのか。
若き才能たちがしのぎを削る『JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI 2026』。選手会主催の熱き3日間から、目が離せない。
なお、第1ラウンドの模様は、JGTOのYouTubeチャンネル「JGTO TV」にて朝9時から生中継される。私、萩原菜乃花が実況を務めるので、ぜひご覧ください!
撮影/岡沢裕行
