「想像以上に大変」ボードの重みと風の洗礼

菅沼菜々、尾関彩美悠、笠りつ子の組に帯同
ルーキーキャンプは、JLPGAの会員になると原則1回は参加することが決められている。ただし、2年連続でワールドレディスサロンパス杯に出場した場合は免除などの例外はあるが、ほとんどのツアールーキーが辿る登竜門的存在でもある。
普段はプレーヤーとしてコースに立つ彼女たちにとって、数キロあるボードを持って18ホール歩く業務は想像を絶する重労働だったという。
「本当にしんどかった(笑)。重いし、あれを持ってラフを歩くのは足がすごく疲れます」と中村が苦笑いすれば、鳥居も「風が吹くと持っていかれそうになるんです」と楽しそうに話す。
業務中には、風に煽られたボードが鳥居の頭を直撃するというハプニングもあったというが、そうした「事件」も含めて、裏方の苦労を肌で感じる時間となった。また、単に持つだけでなく、ギャラリーへの配慮も求められる。

ドライビングディスタンス計測も体験(撮影/姉崎正)
「ギャラリーさんにスコアを見せるのに立つ位置を考えないといけなかった。そんな大変さ、プレーしているときには全くわかりませんでした」と中村は語り、自分たちを支えてくれる存在が「当たり前ではない」という事実に直面した。
大会2日目の今日は、ドライビングディスタンス計測(通称:ドラディス)、フォアキャディも体験した。
プロの眼差しで見た「メジャーの攻略法」
業務の合間、彼女たちはプロの眼差しでトッププレーヤーたちの技術を観察していた。中村と鳥居が担当したのは菅沼菜々の組。難攻不落の茨城GCを攻略する先輩たちの姿から、多くの学びを得たという。
「グリーンが硬くて速いなか、みなさん高い球で攻められているし、フェードボールで止めにいっている。100%手前から、というゴルフを徹底しているなと勉強になりました」と鳥居は分析する。
「ありがとうございます」の重みを変える経験

計24人が参加したルーキーキャンプ(撮影/姉崎正)
早朝5時にホテルを出発し、全組ホールアウトまでコースに残るスケジュール。しかし、その中でギャラリーからかけられた「ありがとう」「暑いね」といった温かい声が、彼女たちの心に深く刻まれた。
この経験を経て、二人の「選手としての姿勢」に変化が生まれている。
「ボランティアの方の大変さを知ったので、最初と最後の挨拶だけでも、しっかり帽子を取って感謝を伝えたい」と鳥居が語れば、中村も「やってくれていることが当たり前じゃないと感じた。感謝の気持ちがすごく増えました」とサポートしてくれる周りの方々の大切さを再認識した様子をみせた。
来年は、このボードに自分の名前を掲げ、選手としてこの舞台に立つこと。重いボードを運んだ記憶は、彼女たちが一流のプロへと成長するための、かけがえのない財産となるはずだ。
【2026年 ルーキーキャンプ参加プロ一覧(一部)】
98期:木村円、杉山もも、鳥居さくら、池羽陽向、ワン・リーニン、高田菜桜、千田萌花、森村美優、横山珠々奈、横山翔亜
97期:中村心、永田加奈恵、山口すず夏、徳永歩
96期:ベイブ・リュウ
ほかティーチング会員9名を含む計24名が参加。

