
2位タイに入った鈴木愛。国内女子ツアー史上最も短いパー3と話題の15番でホールインワンを達成した
大勢のギャラリーから拍手と歓声が沸き上った。実測89ヤードに設定された15番パー3。鈴木が54度のウェッジをややカット気味に振り抜くと、ボールはピンの手前から転がってカップに消えた。
「15番のホールインワンはちょっと奥からバックスピンで戻ってきたらいいなというイメージで打ったら、手前からポンポンと跳ねていいところかなと思ったら、うまく消えたので、キャーってなりました」(鈴木・以下同)
15番はグリーンが受けているうえに硬く速いため、安易にウェッジで打つとバックスピンがかかりすぎて、グリーンに着弾しても池まで戻ってくる危険がある。エースを決めた1打にはトッププロの工夫が凝らされていた。
「54度の距離なんですけど、スピンがかかりすぎると池に入っちゃうから、それだけは嫌なので、54度を持ってちょっとカットに、ちょっと抑えめに打ちました」

17番でもイーグルを達成
17番パー5でも2オンに成功してキャディとグータッチをし、10メートルのイーグルパットを決めて、一気に優勝戦線へ浮上。最終的には河本に2打及ばなかったが、2日目の最終ホールでチップインバーディを決めて、カットラインぎりぎりで決勝ラウンド進出を決めたところからは驚異的な追い上げとなった。
「昨日終わった時点で6打差とか開きすぎていたので、トップを意識するという気持はまったくなかったですね。トップ10に近いところでは上がりたいなとは思いましたけど。プレーオフは嫌だったから早く決まらないかなと思っていました」
ホールインワンで200万円、イーグルで約33万円(3人達成者が出たため100万円を3等分)も獲得し「何かおいしいものでも食べようかな」と笑った。
決勝ラウンドの猛追の要因には好調なドライバーショットとアプローチを挙げた。

最終日は5アンダーと猛チャージ
「今週はドライバーとアプローチはめちゃめちゃよかったので、劇的にジャンプアップできたし、正直ここまで上がってこられるとは誰も思っていなかったと思うので、そういう意味ではすごく成長した2日間だったと思います」
目標はあと8勝に迫った永久シード獲得。今週はチャンスを逸した格好にはなったが「来週の試合(「SkyRKBレディスクラシック」)も得意な試合ですし、この後全米(女子)オープンもありますし、いい状態で迎えられたらなと思います」
2度賞金女王を獲得した実力者が最後の最後まで今季メジャー第1戦を盛り上げた。
撮影/姉﨑正
