2024年の「クローガー・クイーンシティ選手権」覇者であり、数々のメジャータイトルやオリンピックの金メダルを獲得し、LPGA殿堂入りをも果たしたリディア・コー。生きる伝説とも言える彼女だが、その素顔は我々の想像以上に気さくで、ユーモアに溢れている。驚異的なスコアを叩き出した愛用パターをあっさりと手放したシビアな理由や、現在LPGAツアーのSNS界隈で話題沸騰中となっている彼女の「フード(食べ物)系ヘアクリップ」の裏話など、公式会見で明かされたトッププロの親しみやすい一面をお届けする。
画像: すでにレジェンドの域に達しているリディア・コーだが、先月29歳になったばかりだ(写真は24年フォード選手権、撮影/岩本芳弘)

すでにレジェンドの域に達しているリディア・コーだが、先月29歳になったばかりだ(写真は24年フォード選手権、撮影/岩本芳弘)

「1日限りのハネムーン」新パターへの飽くなき探求心

プロゴルファーにとって、自分に最高のスコアをもたらしてくれたパターは「魔法の杖」のような存在であり、簡単に手放せるものではない。しかし、リディア・コーの探求心は、そんな我々の常識をはるかに超えている。

彼女は以前のフォード選手権で「60」を叩き出したパターについて聞かれ、「別れました(笑)」とユーモアたっぷりに返答したのだ。あんなにパットが入りまくった魔法の杖を捨てたのかと驚く周囲をよそに、彼女は「あれは1日限りのハネムーンだった」と笑い飛ばした。手放した理由についても「初日以降は、決められる距離以上のパットが全く入らなくなり、少しイライラしていた」と明かし、先週から新しいパターを投入している。

これまで彼女は長年センターシャフトのハーフマレットを使用していたが、今回は2019年初頭以来となるクランクネックのパターに変更しており、見た目は異なるが良い変化だと手応えを感じている。その裏には、「この新しい形状に慣れるには時間がかかる。全米女子オープン本番で新しいパターを持ち込むのではなく、先週か今週のうちに変えておく必要があった」という、大舞台を見据えた綿密な逆算思考がある。過去の強烈な成功体験に固執することなく、大一番に向けて常に「今」の自分にとって最良の感覚を求めて変化を恐れない。このシビアで飽くなき道具へのこだわりこそが、彼女が長きにわたって世界のトップで輝き続ける最大の理由なのだろう。

SNSで話題沸騰!「フード系ヘアクリップ」の秘密

そんなストイックなギア選びの裏で、コース上での彼女の「あるアイテム」が現在ファンや選手の間で大きな話題を呼んでいる。それは、彼女の髪を留めているキュートでユニークなヘアクリップだ。

発端は意外にも実用的なもので、「首に髪が張り付くのが嫌だ」という理由から、単に食べ物が好きだからとタコスのクリップを着け始めたことだった。しかし、あの歴史的な「60」を出した日にもタコスのクリップを着けていたことから、夫に「まさかあれを着けて『60』を出したなんて言わないでよ」と突っ込まれ、今では幸運のお守り(lucky charm)のようになっているという。

そのコレクションは広がりを見せており、前日にはアンナ・ノルドクビストから「スイカ」と「亀」のクリップをプレゼントされ、ライバルのネリー・コルダからは「刺激的な日曜日(Spicy Sundays)にどう?」とチリペッパーのリンクが送られてきたという。さらに先週はファンからタツノオトシゴと貝殻のクリップをもらい、「全部のクリップを入れる専用のバッグが必要かも」と笑う。

【画像】ベストスコア「60」を出したときは「タコス」!【リディア・コー公式インスタグラム】

会見の最後には、「愛犬のタオルやマグカップは極限まで集めているのに、なぜか犬のクリップは持っていない」と自虐を交えつつ、「お寿司が好きだから、お寿司関連のクリップを見つけたらリンクを送って!」とおねだりするお茶目な素顔も見せてくれた。

世界最高峰の緊迫したトーナメントの最中でも、タコスやスイカのヘアクリップで自分らしさを表現し、重圧を和らげる。リディア・コーが多くのファンや選手仲間から愛される理由は、その圧倒的な強さだけでなく、こうした温かくユーモアのある人間性にもあるのだ。

もしあなたがキュートな「寿司のヘアクリップ」を見つけたら、彼女のSNSにDMでリンクを送ってみてはいかがだろうか。次戦の大舞台で絶対女王の髪を飾るのは、あなたがおすすめしたアイテムかもしれない。


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