JLPGAツアー「Sky RKBレディスクラシック」が、福岡県の福岡雷山ゴルフ倶楽部(6490ヤード、パー72)で開幕した。賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円をかけた3日間の戦い。初日は上位陣が次々とスコアを伸ばすバーディ合戦の様相を呈し、首位タイに立ったのは、ともに「66」をマークした実力者の穴井詩と、昨季初優勝を挙げた若手の髙野愛姫。1打差の3位タイに政田夢乃、吉田鈴、更に4アンダーの7位タイにはルーキーの鳥居さくら、福田萌維などが続く大混戦の幕開けとなった。
穴井詩「自己採点は80点」 13番のミスを反省も好スタート

髙野愛姫と首位タイに並ぶ穴井詩(写真は2026年富士フイルム・スタジオアリス女子オープン、撮影/大澤進二)
首位発進を決めた穴井詩は、ノーボギーの完璧な内容にもかかわらず「今日は80点ですかね」と冷静に振り返った。マイナス20点の理由は、13番(パー4)でのミスだ。「短い83ヤードを左に曲げてしまった」と、自身の技術的な詰めの甘さを指摘した。
先週の悔しさを引きずることなく「新たな気持ちでやれています」と語る穴井。
明日以降も「1日5アンダーくらいのバーディ合戦になる」と予想しており、「あと2日、きっちりクリアできたらいいなと思います」と、気を引き締め直した。
髙野愛姫が「9番イーグル」で首位奪取。目標とする「安定した選手」へ

穴井と並び首位タイ発進を決めた髙野愛姫(撮影/大澤進二)
穴井と並び首位タイ発進を決めた髙野愛姫は、最終ホール9番132ヤードの第2打を直接カップに沈める会心の一撃を魅せた。
「18ホールの中でも特に止まらない印象があったので、短めに打った」というマネジメントが最高の結果を呼び込んだ。自身の位置からはカップインの瞬間は見えなかったというが、ギャラリーの歓声でイーグルを確信した。
「あまり飛ぶほうではないので、2オンより3打目が入ること(ショットでのイーグル)のほうが多い」と語る髙野。後半はチャンスを決めきれずもどかしい場面もあったが、自らのスウィングを修正しながらスコアをまとめ上げた。
昨季は「リランキングを気にしていたら勝てた」という無欲の初Vだったが、今季は「自分で優勝を目指して勝ちたい。トップ10の回数を増やして安定した選手になりたい」と明確なビジョンを掲げている。
明日も「結果にとらわれず、やるべきことに集中したい」と、地に足のついた姿勢でリーダーボードの頂点を見据える。
ルーキー鳥居さくらと福田萌維が意地の4アンダー

4アンダーの鳥居、福田(撮影/大澤進二・岡沢裕行)
一方で、ホステスプロとして今大会に挑んでいるルーキーの鳥居さくらは、プレッシャーのかかる中で「68」をマーク。「ホステスというので成績を残さないとというのもあって、結構緊張しました」と明かすが、後半にショットの精度を立て直し、4アンダーと上位に食い込んだ。
同組のイ・ミニョン、藤田さいきのプレーに対し「アプローチの経験値も違うし、ショットが曲がらないのがすごかった」と感銘を受けつつも、自身のパッティングに救われ、85点と自己評価。また、同じく「68」で回った福田萌維は、11番でのダブルボギーというピンチを乗り越えての浮上だった。
2オンを狙ったバンカーからの4パットというミスに一時は落ち込んだが、キャディの「なんとかなるよ」という声に救われたという。
その後、後半出だしのパーで流れを掴み、3連続バーディを奪取。「リランキングも関わってくるので、今日みたいに一気に上を目指そうと思っていた」と、強い意志で最後まで気持ちを切らさなかった。
福岡雷山で始まった今季第11戦。ベテランの安定感か、ルーキーの勢いか。明日以降のグリーンはさらに難易度が増すことが予想され、より高度なマネジメントと精神力が試されることになる。

