女子ゴルフの国内ツアー今季第10戦「SkyRKBレディスクラシック」最終日が17日、福岡県・福岡雷山GC(6490ヤード、パー72)で行われ、首位から出た桑木志帆が6バーディ、1ボギーの67で回り、大会記録を1打更新する通算15アンダーで逃げ切った。2024年最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来の通算4勝目。台湾出身のウー・チャイェンが1打差の通算14アンダーで2位。65を出した37歳のベテラン・一ノ瀬優希がさらに1打差の通算13アンダー3位に食い込んだ。
画像: 今季初優勝を飾った桑木志帆(撮影/岡沢裕行)

今季初優勝を飾った桑木志帆(撮影/岡沢裕行)

「最終ホールのパットはすごい緊張して吐きそうでした」

画像: ウィニングパットを沈めて笑顔で万歳(撮影/岡沢裕行)

ウィニングパットを沈めて笑顔で万歳(撮影/岡沢裕行)

ハラハラドキドキの優勝決定シーンだった。

最終18番グリーン上。トップの桑木が60センチのパーパットを残している状況で、1打差で追う同組のウー・チャイェンが1メートルのバーディパットを入れれば、プレーオフにもつれ込む可能性があった。ギャラリーが固唾をのんで見守る中、チャイェンがこのパットを右に外し、桑木が落ち着いてウィニングパットを沈めてV決定。サングラスを外し、笑顔で万歳をして喜びを爆発させた。

優勝インタビューでは未勝利に終わった昨年にも触れながら喜びを口にした。

「最終ホールのパットはすごい緊張して吐きそうでした。去年が勝てなくて悔しかったんですけど、でも、日々成長しているなっていうのを感じていたので、その感覚を忘れずに最後までやり切れました」

1打差首位から出てスタートダッシュを決めた。2番で奥カラーから6ヤードを決めてバーディを先行させ、4番まで3連続バーディ。前半は後続に2打差で折り返すと、後半は15番でボギーをたたき、このホールバーディのチャイェンに1打差に迫られたが、冷静なプレーで逃げ切った。

「ずっとドキドキしていました。最後ウーちゃんが外して自分の番になったときはすごい緊張しました。最後のパットはこの3日間の中で一番緊張するパットでした」

「ネリー・コルダが好きなので、一緒に写真撮らせてほしい」

画像: 「冷静にプレーできるようになってから結果がついてくるようになった」という桑木(撮影/岡沢裕行)

「冷静にプレーできるようになってから結果がついてくるようになった」という桑木(撮影/岡沢裕行)

2024年に初優勝を達成し、この年に年間3勝を挙げて一流プロの仲間入りを果たしたが、昨年は3度の2位がありながらも優勝には手が届かなかっただけに、今大会の優勝の喜びは格別なものがあった。

「むちゃくちゃうれしいですね。やっと勝てて安心です。去年はなかなか勝ち切れなくて、今年に入って落ち着いてプレーできていて、先週くらいから自信を持ってプレーできています。結果ばかり追っていたけど、冷静にプレーできるようになってから結果がついてくるようになりました」

冷静にプレーできるようになったのは、コースマネジメントを学んだことが大きかったという。

「コーチにマネジメントを教わってからですね。無理にピンを攻めなくていいホールや、逆に攻めていくホールが明確になっています。無理のないパーや、取りたいところでバーディを取れるようになったことが大きいです」

この優勝で世界ランキングが今大会前の79位から上昇することが確実。25日付の発表で75位以内に入れば、目標としている全米女子オープン(6月4日開幕、米カリフォルニア州)への出場権を得られる。

「とりあえず予選通過したいけど、ネリー・コルダが好きなので、一緒に写真撮らせてほしいです。(会場の)リビエラ(CC)はこういうコースでプレーしてみたいなと思った矢先にチャンスがきました」

2020年プロテスト合格の同期には既に米ツアーで活躍する双子の岩井明愛・千怜姉妹、昨年の年間女王・佐久間朱莉がおり、大いに刺激を受けてはいるが、当面は海外志向を封印し、国内ツアーに専念する考え。今大会の優勝でメルセデス・ランキングは629.55で4位に浮上。トップの佐久間朱莉とは約300ポイント差となっただけに、初の年間女王を狙える位置につけている。

「(米ツアーQT受験)は現状忘れていました。今は国内で年間女王を目指します。まだシーズンが始まったばかりなので、後半戦になって意識できるようになったときですかね」

地に足をつけながらステージアップを目指していく。


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