男子ゴルフの今季第5戦で今年で創設100周年となった日本最古のオープン競技「関西オープンゴルフ選手権」(14~17日、大阪府・茨木CC東C=6734ヤード、パー70)は藤本佳則の鮮やかな逆転優勝で幕を閉じた。70歳の倉本昌弘、40歳の池田勇太の奮闘、最終日の激闘など4日間を振り返る。
画像: 12年216日ぶりにツアー優勝を飾った藤本佳則(撮影/有原裕晶)

12年216日ぶりにツアー優勝を飾った藤本佳則(撮影/有原裕晶)

初日は、未勝利の25歳・前田光史朗が首位発進

画像: 未勝利の25歳・前田光史朗が首位発進(撮影/有原裕晶)

未勝利の25歳・前田光史朗が首位発進(撮影/有原裕晶)

初日はプロ5年目で未勝利の25歳・前田光史朗が6バーディ、2ボギーの4アンダー66をマークし単独首位発進。2週前の「中日クラウンズ」も初日首位発進を果たしており、2戦連続の好スタートとなった。10番で15メートルのバーディパットを決め、11番は第2打を50センチにつけて連続バーディを奪うなどショット、パットともに好調で「アドレスで丸まっていた背中を伸ばすように意識して、前傾を浅めにすることで、肩や背中の大きな筋肉を使って打てるようになった」と好調の理由を説明した。

画像: 山下美夢有の弟・勝将が2位スタート(撮影/有原裕晶)

山下美夢有の弟・勝将が2位スタート(撮影/有原裕晶)

前田に1打差2位には40歳のベテラン池田勇太と山下勝将、池村寛世、原敏之、市原弘大が並んだ。池田はインから出て18番から4番まで5連続バーディ。一時は単独トップに立ち「後半はフェアウェイに打てていないけど、それでもうまく流れを作れていたのはよかった」と自己評価した。

画像: 70歳でツアー史上2番目の年長イーグルを達成(24年撮影)

70歳でツアー史上2番目の年長イーグルを達成(24年撮影)

今シーズン限りでレギュラーツアー撤退を表明している70歳の倉本昌弘は3オーバー73で66位スタートとなった。525ヤードの13番パー5では2打目をグリーン横まで運んで6ヤードのチップインイーグルを奪った。イーグルは2012年「とおとうみ浜松オープン」2日目の13番ホール以来で自身14年ぶり。「いいところもあれば、悪いところもあった。それでもイーグルは出たし」と振り返った。

70歳の倉本が予選を通過すれば、杉原輝雄が2006年「つるやオープン」で樹立した68歳311日の最年長予選通過記録を更新する。また、ジャンボ尾崎将司に続く史上2人目のエージシュートも目標としている。「やるからには頑張ります」と気合を入れた。

2日目は小西たかのりが64をマークし首位浮上

画像: 2日目は小西たかのりが64をマークし首位浮上(撮影/有原裕晶)

2日目は小西たかのりが64をマークし首位浮上(撮影/有原裕晶)

2日目は3打差12位から出た小西たかのりが4連続を含む7バーディ、1ボギーの6アンダー64を出し、通算7アンダーで単独首位に立った。通算2勝目へ向けて好位置につけ「ショットがある程度ついてパターが入ってくれた。優勝しか目指していない」と闘志をむき出しにした。池田は3バーディ、ボギーなしの3アンダー67で回って2位をキープした。

画像: 自己ベストの61をマークした28歳・砂川公佑(撮影/有原裕晶)

自己ベストの61をマークした28歳・砂川公佑(撮影/有原裕晶)

初シードの28歳・砂川公佑が10バーディを奪い、自己ベストの61をマーク。74を叩いた前日から一気に優勝争いに参入し「1ショット1ショット集中していたらこんなスコアになってしまった」と自分で自分の成績に目を丸くした。

倉本は80と崩れて通算13オーバー128位で予選落ちし、今大会での最年長予選通過記録とジャンボ尾崎将司に続くエージシュート達成はならなかった。

3日目は池田勇太と小西たかのり、杉本スティーブが首位に並ぶ

画像: 7年ぶりの優勝を目指した池田勇太(撮影/有原裕晶)

7年ぶりの優勝を目指した池田勇太(撮影/有原裕晶)

茨木CC東Cは落としどころのフェアウェイの高低差が激しく、ラフは深く、グリーンが小さい。3日目は難しいピン位置もあって各選手がスコアメイクに苦しんだ。その過酷な状況下で7年ぶりの22勝目を目指す池田と小西、杉本スティーブが首位に並んだ。

画像: 杉本スティーブも首位に並ぶ(撮影/有原裕晶)

杉本スティーブも首位に並ぶ(撮影/有原裕晶)

杉本は5番パー5で4オン2パットのダブルボギーを打ったが、12番から3連続バーディを奪って盛り返した。兄は日本ツアーでもおなじみの杉本エリックだが、日本生まれの兄とは違い、米サンディエゴ生まれ。サンディエゴ大でも同僚だったザンダー・シャウフェレとはジュニア時代から家族ぐるみの付き合いだという。いずれはシャウフェレと同じPGAツアーで戦いたいという希望を持っているが「まずは日本で結果を出したい」と気迫を表に出した。

藤本佳則が地元関西で12年216日ぶり優勝

画像: 奈良出身の藤本佳則が地元関西で12年216日ぶり優勝(撮影/有原裕晶)

奈良出身の藤本佳則が地元関西で12年216日ぶり優勝(撮影/有原裕晶)

最終日は1打差4位から出た藤本が伸び伸びとスコアを伸ばした。2、3番の連続バーディで波に乗った。8番で5メートルのバーディパットを決めて混戦からジワリと抜け出し、12、13番の連続バーディで優勝へ大きく接近。17番で左奥から4メートルのスライスラインを読み切って優勝を揺るぎないものにした。最終組のホールアウトを待たずにV決定。2020-2021年シーズンに故障でシード落ちして以降続いた低迷期を打ち破った藤本は「もう勝てないかと思った自分もいたけど、ゴルフが好きで頑張ってきたから今日の優勝があると思います」と笑顔で喜びをかみしめた。

画像: 大堀裕次郎がホールインワンを達成(写真は大会提供)

大堀裕次郎がホールインワンを達成(写真は大会提供)

藤本と息詰まる優勝争いを演じた大堀裕次郎と小西たかのりが通算6アンダーで2位。大堀は実測173ヤードの4番パー3で7Iを使ってホールインワンを達成するなど悲願の初優勝に手が届きかけながらのV逸にホールアウト後は悔し涙を隠さなかった。

首位から出た池田は通算4アンダー6位に終わった。

男子ゴルフの今季第6戦、メジャー今季初戦は「日本プロゴルフ選手権センコーグループカップ」で、21日滋賀県・蒲生GCで開幕する。


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