6回目のプロテスト挑戦で見事に合格を果たした98期生の千田萌花(ちだ・もえか)が、自身がホステスプロを務める「ブリヂストンレディスオープン」で、プロとして初のレギュラーツアー初出場を迎える。アマチュア時代に経験したことのある思い出の袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(6732ヤード、パー72)へ、プロとして戻ってきた千田。練習ラウンドを終え、かつてとは見違えるほど進化した自身のゴルフ観と、偉大な先輩から受けた教え、そして今週の戦いに懸ける並々ならぬ意気込みを語った。

ピン狙い一辺倒からの脱却。プロテストが変えたゴルフ観

画像: 6回目という苦難の末にプロテスト合格を掴み取った千田(撮影/岡沢裕行)

6回目という苦難の末にプロテスト合格を掴み取った千田(撮影/岡沢裕行)

6回目という苦難の末に合格を掴み取ったプロテスト。その4日間で千田はすべて「71」というスコアを並べた。この過酷な1週間こそが、彼女のプレースタイルを大きく変える転換点となったという。

「今まではピンしか狙わないゴルフをしていましたが、テストになればやっぱりボギーを打ちたくない。色々とマネジメントを考えたら、攻めるだけがゴルフじゃないんだなということをすごく勉強させられました」

22年にアマチュアとして同コースをプレーした経験もあるが、プロとして改めて練習ラウンドを終えた今、コースの見え方はかなり変わったという。

「(6732ヤードと)距離が長いですし、コンパクション(グリーンの硬さ)もあってスピードも速い。その中でどういうふうにゴルフを作っていくかという、マネジメント面が一番変わりました。メリハリのあるマネジメントができるようになったのが成長だと感じています」

現在の自身のスタイルを「守るというか、安定性が自分のゴルフ」と分析し、自分自身が得意とするプレースタイルを貫いている。

今週の難関3番ホールは「耐えどころ」。得意の9番アイアンでチャンスを量産へ

画像: 明るく天真爛漫な千田の姿が印象的(撮影/岡沢裕行)

明るく天真爛漫な千田の姿が印象的(撮影/岡沢裕行)

距離が特別出るほうではないと自己分析する千田は、パー5で着実にバーディを狙い、350ヤード前後のパー4でもしっかりとチャンスにつけるプランを描く。

その中で、最も警戒を強めているのが3番ホール(425ヤード・パー4)だと千田は話す。

「本当にすごくて難しい。まず距離が長いですし、下ってから登っているので、セカンド地点からの縦距離がすごく合わせづらい。景色も狭くて惑わされますし、グリーンも小さい。とりあえずグリーンオンさせることが目標になるような、今週の耐えどころになると思います」

その難所を切り抜けるための最大の武器となるのが、14本のクラブの中で一番得意としている9番アイアンだ。「夏場であればキャリーで128ヤードから130ヤード弱を飛ばせる」という自信を持っており、この得意クラブをいかに活かせるかがスコアメイクの鍵を握るだろう。

偉大な先輩・阿部未悠の教えと、辻村コーチから学ぶ「攻め」のゴルフ

画像: 6年前から可愛がってもらっているという阿部未悠との2ショット(撮影/岡沢裕行)

6年前から可愛がってもらっているという阿部未悠との2ショット(撮影/岡沢裕行)

念願の舞台へ立つ喜びは人一倍強い。「レギュラーツアーに出られる嬉しさはめちゃくちゃありますし、本当に楽しみ」と声を弾ませる。

ツアーの先輩たちとの交流も力になっており、チーム辻村の同門として6年前から特に昔から可愛がってもらっている阿部未悠の存在は大きい。

「テスト前も受かってからも、本当に深いお話をたくさん聞いています。自分にとって本当に偉大な先輩ですし、すごく勉強になる。3日目や4日目のいいところで、一緒の組で回れたらもっと嬉しいです」と目を輝かせる。

一方で、師事する辻村明志コーチからは、練習ラウンドのコースチェック中にハッとする言葉を投げかけられた。

「『ステップ(・アップ・ツアー)でもレギュラーでも、守りに入っているだけじゃ上には行けないぞ』と常に言われています」

安定をベースにしながらも、ここぞという場面では果敢に攻める姿勢を忘れてはならないと、改めて心に刻んだ。

激しい練習の合間には、会場近くにある千葉三大ラーメンである竹岡式ラーメンを食べに行き、「あまりのしょっぱさにびっくりして、1週間分くらいの塩分を摂りました(笑)」と、周囲を笑わせる明るい人柄ものぞかせた千田。

ホステスプロとしての誇りと、苦難の末にたどり着いた念願の舞台を胸に、千田萌花のプロとしての新たな章がいよいよ幕を開ける。


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