ACNツアー「太平洋クラブチャレンジトーナメント」が開幕した。好天に恵まれた太平洋クラブ江南コースでは、初日からバーディ合戦が繰り広げられた。リーダーボードの最上段には、7アンダーの「65」を叩き出した3人の選手が並んでいる。注目を集めるレフティの笠原瑛とともに首位タイ発進を決めたのが、石渡和輝と増田将光の2人だ。初日の主導権を握った彼らのプレーには、ギャラリーを沸かせる驚異的な「爆発力」があった。

10番ホールからスタートした石渡和輝は、まさに神懸かり的なスタートダッシュを見せた。10番、12番、13番、14番、15番と、出だしの6ホールで5つのバーディを奪取したのだ。「そのうち2つがチップインで入って」と本人が振り返るように、運も味方につけた圧倒的なプレーだった。後半は風向きが変わり、「何回か読みを外したりもした」と言うが、絶妙なアプローチでカバーし、ノーボギーでフィニッシュした。

この快進撃の背景には、コースとの抜群の相性がある。過去に3回出場して一度も予選落ちがない石渡は、「嫌だなというホールが少ない印象なので、ストレスもないし、向いている」と絶対の自信を持つ。2016年の本大会では初日トップで最終日最終組(当時は2日間競技)を経験しており、「思い出ある試合なので嬉しい」と笑顔を見せた。

一方、アウトコースの1番ホールからスタートした増田将光も、石渡に負けず劣らずの爆発力を見せつけた。スタートの1番ホール(パー5)で、いきなり見事なイーグルを奪取し、一気に波に乗ったのである。

出だしのビッグプレーで得た勢いとアドバンテージを、増田は最後まで手放さなかった。その後も4番、6番、7番でバーディを重ねて前半を折り返すと、後半も10番と13番でスコアを伸ばした。特筆すべきは、初日のラウンドを通じてボギーを一つも叩かなかったことだ。

イーグルという派手なプレーでスタートしながらも、決して大味になることなく、緻密で隙のないマネジメントで難関コースを攻略しきった。計1イーグル、5バーディというスコアは、彼の高い攻撃力と安定感の両方を物語っている。

画像: 相性のいいコースでのびのびとプレーする石渡和輝(左)とスタートホールのイーグル奪取で波に乗った増田将光(右)。この2人に笠原瑛の3人が7アンダーの首位スタートを切った

相性のいいコースでのびのびとプレーする石渡和輝(左)とスタートホールのイーグル奪取で波に乗った増田将光(右)。この2人に笠原瑛の3人が7アンダーの首位スタートを切った

初日を終えてトップに立った3人は、三者三様の強みを見せつけた。コースとの完璧な相性を誇りチップインでスコアを作った石渡、イーグル発進で流れを掴んだ増田、そしてパットの勝負強さとライバル心で燃える笠原。

「明日はここまでは期待していないですが、相性を信じて。こつこつと頑張っていきたい」と語る石渡をはじめ、この首位タイ陣が残り2日間でどのようなデッドヒートを繰り広げるのか。見どころの尽きないトーナメントとなりそうだ。

写真/JGTO提供


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