
1位の木下稜介(左)と2位タイの小平智(右)。両者とも“ノーボギー”かつ“好スコア”で回る圧巻のプレーを見せた(2026年「日本プロゴルフ選手権大会」撮影/岡沢裕行)
「パターが一番よかった」ピンチを凌ぎノーボギーの木下稜介

先週の「日本プロゴルフ選手権大会 センコーグループカップ」では初日を1位タイでスタートしたが、優勝には届かず2位タイにとどまった(撮影/岡沢裕行)
昨季トップ10入り9回、先週の「日本プロ」でも2位タイと好調を維持する木下稜介は、米国・欧州ツアー参戦経験を持つベテラン岩田寛、そして今年マスターズデビューを果たした片岡尚之という、ともに海外の大舞台を経験している実力者たちと同組でプレーした。
出だしの10番(432ヤード・パー4)、11番(605ヤード・パー5)で連続バーディを奪う好発進を見せた。しかし「前半はショットがあまり良くなく、3連続でパーオンを外した」と振り返るように苦しい場面もあったが、12番から14番で1.5〜5メートルのシビアなパーパットを立て続けに沈めた。この「3連続パーセーブ」がノーボギーラウンドの大きな支えとなり、「そこから流れよくプレーできた。今日はパターが一番よかったです」と語るように、グリーン上での勝負強さが光った。
思い切ったスウィング修正から上がり4連続バーディの猛チャージ
後半に入ると、ショットの修正にも成功する。
「体を思い切って回していこうと、気持ちの部分が大きかった」と思い切りの良さを取り戻し、ティーショットを確実にフェアウェイに置けるようになった。1番、2番の連続バーディに続き、圧巻だったのは上がり4ホール。6番(572ヤード・パー5)から9番(484ヤード・パー4)まで怒涛の4連続バーディを奪取し、10バーディ・ノーボギーの完璧なラウンドを披露した。「風がなくてグリーンが非常に軟らかかったので伸ばしたいと思っていたが、ここまで伸びるとは思っていなかった」と本人も驚く完璧な内容だった。
米国仕込みの爆発力! 小平智が最終イーグルで猛追

後半のスコアを1イーグル5バーディとした小平智。さすがの勝負強さだ(撮影/岡沢裕行)
木下を猛烈な勢いで追うのが、2018年に米国ツアー制覇を果たし、昨夏から日本を主戦場とする小平智だ。
1番スタートの小平は、前半を2バーディ・ノーボギーで折り返すと後半に火を吹いた。10番から12番での3連続バーディで勢いに乗り、15番、16番でも連続バーディを獲得した。
さらに圧巻だったのは、3位タイで迎えた最終18番(552ヤード・パー5)。残り270ヤードの第2打を3番ウッドで3メートルにつけイーグルを奪取し2位タイに浮上した。コースとの相性は「めちゃめちゃ悪い」と笑うが、「こんな穏やかなコンディションは初めて」と天候を味方につけた。全英については「意識していない」としつつ「最終日に(「全英」に)行ける位置に入りたい」と闘志を燃やした。
米国で揉まれた勝負強さを遺憾なく発揮し、首位の木下と同じくノーボギーで初日を終えた小平。全英切符を巡るトッププロたちの戦いは、早くも激戦の予感を漂わせている。


