全英オープンへの出場権(有資格者を除く上位3名)をかけた「~全英への道~ミズノオープン」は、岡山県・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(7480ヤード、パー72)で29日、第2ラウンドが行われた。初夏を思わせる天候のもと、気温23.8度、南西の風3.6m/sというコンディションのなかでパワーゲームが展開された。この日、リーダーボードの最上段を突き抜けたのは、連日の猛チャージを見せた小平智だ。通算15アンダーまでスコアを伸ばし、2位に3打差をつけて単独首位を独走している。

「どうせダメだろう」の割り切りが奏功。小平智が18番の“直ドラ”で魅了

画像: 単独トップで3日目を迎える小平(撮影/岡沢裕行)

単独トップで3日目を迎える小平(撮影/岡沢裕行)

初日に「63」を叩き出した小平智の勢いは、2日目も衰えることを知らなかった。とくに前半最後の18番では、芝の上から直接ドライバーを振り抜く「直ドラ」で2オンに成功。右横8メートルからのイーグルパットは惜しくも外れたが、悠々とバーディを奪ってみせた。

「ドライバーを替えてからできるドライバーなのでやっています。少しディープなドライバーを使っているときは直ドラができないけれど、今のモデルはそんなにディープじゃないので」と、新相棒(タイトリスト「GTS3」)への信頼感を口にする 。

後半に入りさらにギアを上げた。1番から3番まで3連続バーディ(18番を入れると4連続)と流れにのり、6番(パー5)では260ヤードを5番ウッドでピン右6メートルへ。今度はイーグルパットをしっかり沈めた。8番(パー3)はボギーとするも、後半のアウトコースを「32」でまわり、「66」のラウンド。

強風が吹く難コンディションに対しても「微妙な距離だったら風に乗せたりぶつけたり、状況に応じてやっているだけ」と涼しい顔 。これだけの独走態勢を築きながらも、本人はいたって冷静だ。

「単に調子が良いんじゃないですかね。プレッシャーもないですし、どうせダメだろうという感じで割り切れて回れているのが、良い方向に行っている。キャディさんともゆっくりやろうという感じで、いつもより入れ込んでいる感じはない」と語り、無欲の境地が良いスウィングを生み出している現状を明かした。

トラブルを冷静に受け流す米澤蓮。パッティングの好調維持で2位タイ

画像: 前澤杯にて勝利している米澤(撮影/岡沢裕行)

前澤杯にて勝利している米澤(撮影/岡沢裕行)

通算12アンダーの2位タイには、初日首位発進のS・ノリスと、この日のベストスコアとなる「65」をマークした米澤蓮が並んだ。インコースからスタートした米澤は、1バーディ1ボギーで迎えた14番から18番までを5連続バーディ。後半も6番、7番でバーディを奪い、一気に順位を上げた。

「タフなコースなのでいろいろなことがあると思いますけど、そこはできる限り受け流して、自分のプレーに集中できれば」と話し、週末の決勝ラウンドでも冷静沈着なマネジメントで首位の背中を追いかける構えだ。

画像: 11アンダーの4位タイにつけている鈴木海斗(撮影/有原裕晶)

11アンダーの4位タイにつけている鈴木海斗(撮影/有原裕晶)

通算11アンダーの4位タイにつけるのは鈴木海斗だ。前半、2つのパー3をともにボギーとし、もったいない展開となったが、動じることはなかった。

「後半に入ってからちょっとだけティーショットが乱れたけれど、アイアンが良くて距離感が凄く合っていたし、パターも入ってくれた」と、ショットのキレでピンチを跳ね返した。最終18番ではティーショットを左の池方面の打ちづらい場所へ打ち込み、セカンドで出すだけとなって25メートルのロングパットを残す窮地に陥ったが、ここでも見事なリカバリーを披露して乗り切った。

「もったいないミスはあったけれど、その悪いところの後のリカバリーがしっかりできていたので、ほぼほぼ100点に近いラウンドだった」と、充実の笑みを浮かべた。

上位陣が一歩も引かないバーディ合戦を繰り広げるなか、全英オープンの切符を手にするのは誰か。風が勝負を左右する瀬戸内の地で、明日からの決勝ラウンドはさらに過酷なサバイバルテストとなるに違いない。


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