
「全米女子オープン」の会場を平田智コーチがレポート
レポートを寄せてくれたパッティング専門コーチ・平田智

パッティング専門コーチ・平田智(左)
「エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡」に所属し、昨年年間女王に輝いた佐久間朱莉をはじめ、菅楓華や都玲華らを指導している。データ分析の技術と持ち前の人柄の良さを生かし、「感覚をわかりやすく言語化してくれる」と女子プロから引っぱりだこになっている。
脅威となる「12フィートの高速グリーン」と「強烈な傾斜」

リビエラCCのグリーンの様子
まずはグリーンの状態から。
「今のところグリーンの硬さはそこまでないのでボールは止まりますが、スピードはすでに12フィートくらいはあります」と平田コーチ。メジャー仕様の高速グリーンは、早くも牙を剥き始めているようだ。
さらに警戒すべきは、その形状と傾斜だという。
「2段グリーンなどはあまりありませんが、傾斜がとても強いため、しっかり落とし所を考えないといけません。また、グリーンは(ホールによって)小さかったり大きかったり、横長だったりとメリハリがすごくあるので、かなりの戦略性が必要になると思います」
女子プロたちの“ショットの精度”と“マネジメント”がスコアメイクの鍵を握りそうだ。
日本とは異なる「太く強い」ラフとグリーン周り

素人目には脱出の仕方がわからない芝
また、グリーンを外した際のリスクにも言及する。
「ラフは深いわけではないのですが、芝がとても太く強いので、少しでもボールが埋まると厳しそうです。グリーン周りも同様に根強い芝なので、日本とはまったく違いますね」
そして、カリフォルニアならではの自然環境が選手たちに追い打ちをかける可能性についても指摘する。
「風が3〜4mほど吹いているため、今後コースが硬くなってくれば相当ハードなセッティングになりそうです」
今大会には米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗、山下美夢有、岩井明愛・千怜姉妹をはじめ、佐久間朱莉や河本結など、国内で活躍する選手を合わせた総勢23人の日本人選手が出場予定だ。
女子大会に合わせてティーイングエリアが前に出される影響で、18番ホールなどは「男子以上に、断崖絶壁に向かって高い球を打っていくような感覚」になるとレックス倉本プロも言っており、非常にトリッキーで過酷なセッティングが予想される。
平田コーチが指摘する「強烈な傾斜のグリーン」と「太く強い芝」を、日本人選手たちがいかに攻略するのか。世界最高峰の舞台での熱い戦いに注目が高まる。

昨年の日本人選手トップは竹田麗央の2位タイだった。今年はどんな活躍が見られるのか⁉

