
伴翔太郎がACNツアー2年目で初優勝を飾った
怒涛のチャージと粘りのゴルフで掴んだ初V

「いい緊張感で回れた」と話す最終日は、6バーディ3ボギーでフィニッシュ
伴の優勝への足掛かりは、2日目の猛烈なチャージにあった。初日を6位タイで終え、首位と4打差でスタートした伴は、前半の3番、4番での連続バーディを皮切りに、7番、8番でも連続バーディを奪取。さらに9番(592ヤード・パー5)ではイーグルを決め、怒涛の追い上げを見せた。後半はスコアを落としたものの、この日を4アンダーとし、通算7アンダーの首位タイに浮上して最終日を迎えていた。
勝負の最終ラウンド。伴は2番(444ヤード・パー4)でボギーを先行させるも、直後の3番(187ヤード・パー3)ですぐさまバーディを奪い返す。5番、9番でもバーディを重ねて折り返すと、後半は一進一退の展開に。それでも「何があってもおかしくないっていう状況のなかで、辛抱強くゴルフをすることを意識していました。風も強かったので」と最後まで冷静さを失わず、最終18番をきっちりとバーディで締めくくった。
なお、3打差の13位タイからスタートした和泉健太郎(いずみ・けんたろう)が5バーディ1ボギーの追い上げを見せて2位に入り、3位には9番(592ヤード・パー5)でイーグルを奪った田中祐貴(たなか・ゆうき)が続いた。
異色の経歴から掴んだ頂点と次戦への意気込み
米国カリフォルニア州生まれの伴は、中学時代に水泳の200mメドレーリレーで全米記録を樹立したトップスイマーだった。高校から本格的にゴルフに切り替え、プロ転向後はアジアンツアーの2部や台湾ツアーなど、世界を渡り歩いてきた苦労人でもある。
水泳で培った持ち前のメンタルを武器に戦う伴は、最終日を「緊張と同時に興奮していました。ただ、いい緊張だったと思います」と振り返る。「最終組のティーショットでは、緊張しないことはないと思うので。自分のなかでは落ち着いてやろうという意識はありました」と、これまでの経験と客観的な自己分析が終盤の勝負強さに繋がったのだろう。
また、「この優勝によって自分をより信じることができたので、いいかたちで次回以降も臨めるはず。勝ったことで精神的にもゆとりができていると思います」と語るように、伴の視線はすでに次なる戦いに向けられている。
「毎週毎週新しい気持ちでできている」と前を向く元トップスイマーが、ゴルフ界でどのような波紋を広げていくのか、伴翔太郎のさらなる飛躍に期待したい。
写真/大会提供


