荒木優奈が首位堅守で初Vへ前進、藤本愛菜や木戸愛らが追う大混戦。

初日64で単独首位発進を決めた荒木(撮影/大澤進二)
初日は荒木が圧巻のプレーを見せた。8アンダー64をマークして単独首位発進。18番パー5ではイーグルフィニッシュを決め「最近の中では体の動きがよくて、アイアンも安定していました。最後のイーグルは打ち出しがすごくいいところに飛んでいってくれて、最後コロンって入ってくれたので最高にうれしかったです。今週は休みを2日間取って、練習ラウンドに行かずにしっかり休む時間をつくったので、体の動きもよくなっています」と休養による復調を強調した。
2打差の6アンダー2位にはベテラン木戸愛がつけた。上がり3ホールを連続バーディで締めくくっての66。「最後3連続バーディで終わることもできて、いい1日でした。ティーショットもよく、パッティングがよく決まってくれました。自分自身のゴルフもいい方向に向かっているので、しっかり目の前の1打に集中していきたいです」と手応えを口にした。

3番パー4でショットインイーグルを決めた菅(撮影/大澤進二)写真は左から、菅楓華/金田久美子/ささきしょうこ/常文恵
5アンダー3位には菅楓華、藤本愛菜、ささきしょうこ、神谷桃歌、金田久美子、常文恵が並んだ。3番パー4で残り112ヤードを直接沈めるショットインイーグルを奪った菅は「完璧なショットだったので入ってくれて本当にうれしかったです。グリーンが小さいので、乗ったらバーディチャンスという感じで、冷静にマネジメントできました」と振り返った。
17番で20メートルのバーディパットを決めた藤本も「ここ2週間ぐらい調子が上がってきていると思うので、最終日までいいプレーができたらいいなと思います。アグレッシブなプレーをし続けたいです」と目線を上げた。
2日目、荒木が首位をキープ
2日目は荒木が5バーディ、2ボギーの3アンダー69で回り、通算11アンダーとして首位の座を堅守。今季初優勝、通算2勝目へ前進し「今日は伸ばし合いだと思っていたので、攻めてミスしたらしょうがないという気持ちで、自分が引っ張っていけるようなプレーをしたいと思ってずっとピンを狙いました。明日は1つのミスが命取りになってしまうと思うので、しっかりマネジメントしながら落ち着いたプレーをして、でもしっかり攻めます」と最終日に向けて気を引き締めた。

最終日まで健闘した藤本と、ベストスコアタイの66を出した佐藤心結(撮影/大澤進二)
藤本がボギーなしの67をマークして通算10アンダーとし、単独2位へ浮上。初めての最終日最終組をつかみ取り「今日は本当にボギーなしで、すごくいいプレーができました。守りのゴルフはせずに、ずっと攻めるゴルフをしようと心がけていました。最終日最終組ということで緊張すると思うんですけど、何があっても最後まであきらめずに頑張ります」と初優勝を見据えた。
通算9アンダー3位にはこの日のベストスコアタイとなる66を出した佐藤心結が急浮上。「全体的にパットがよく入った1日でした。今シーズンはあまり調子を上げられていない中で、ここでいいプレーをすることができてとても自信になっています」と自信をのぞかせた。

佐久間は1年9カ月ぶりの予選落ちとなった(撮影/大澤進二)
メルセデス・ランキング1位の佐久間朱莉は72と伸ばせず、通算イーブンパーで予選落ちとなった。佐久間の予選落ちは昨年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来で約1年9カ月ぶりだった。
24位から急浮上! イ・ミニョンが2時間6分に及ぶ死闘を耐え抜き通算8勝目
最終日は激しい「下剋上」の展開となった。まず首位と7打差24位から出たイ・ミニョンが9バーディ、ボギーなしの63で回り、通算13アンダーでホールアウト。その後、主催者推薦選考会を突破して出場した18歳ルーキー吉﨑が8バーディ、1ボギーの65、大出が7バーディ、ボギーなしの65をマークし、3人が通算13アンダーで首位に。優勝決定は18番パー5を使用したプレーオフにもつれ込んだ。

プレーオフ1回目で惜しくも脱落してしまった18歳の吉﨑マーナ(撮影/大澤進二)
プレーオフは吉﨑が1ホール目で脱落。イ・ミニョンと大出の一騎打ちとなった。3ホール目まではお互いにバーディで譲らず、4ホール目はパーで分け。5、6ホール目もお互いにバーディで決着は7ホール目へ。最後はこのホールも2オンに成功してバーディとしたイ・ミニョンがパーの大出を下した。プレーオフの所要時間2時間6分は史上最長、7ホールは史上最多タイだった。24位からの逆転優勝は3日間大会では過去の20位タイからを上回る新記録だった。
激戦を制して優勝をつかんだイ・ミニョンは「(プレーオフは)韓国では5、6ホール目で勝ったことがあるので、そのときの経験を思い出して耐えて、耐えて、耐える人が勝ちだと思って、最後まで耐えました」と振り返った。

2時間6分のプレーオフの末、イ・ミニョンが勝利を掴み取った(撮影/大澤進二)
初優勝を目前にして敗れた大出は「本当はもっと早く負けちゃうんじゃないかと思ったけど、頑張ってイ・ミニョンさんについていけました。この経験が無駄にならないようにこの後の試合も大事にやっていきたい」と必死に前を向いた。
単独首位から出た荒木は71で回ったが、1打届かず4位。初優勝の期待が大きかった人気女子プロ・政田夢乃も4位にとどまった。他に木戸、藤本が4位で3日間の戦いを終えた。
運命の分岐点。政田夢乃がトップ通過、PO惜敗の吉﨑マーナも24位へジャンプアップ

リランキング1位の政田(撮影/大澤進二)、そして2位の吉澤
今大会後は第1回リランキングが行われ、政田が1位。2位の吉澤柚月はQTランク76位からの躍進で、3位は藤本となった。吉﨑は前週までの77位から一気に24位に浮上し、今季中盤戦の出場権を獲得。「プレーオフで勝ち切れなかったのは悔しい。リランキングは通過点。初優勝とシードを目指していきたい」と決意を口にした。対照的に昨年のプロテストにトップ合格を果たした伊藤愛華は今大会で予選落ちを喫し55位となった。
女子ゴルフの国内ツアー第16戦は「EARTH MONDAMIN CUP」で25日に千葉県・カメリアヒルズCCで開幕する。

