
【左】セキ・ユウティン【右】妹・ユウリ。写真はユウティン自身が補正「光を気にして補正します」
妹・ユウリとの特別な練習ラウンド
今大会には、妹のセキ・ユウリも出場する。開幕を前に2人で行った練習ラウンドについて、満足げに語ったユウティン。その理由は姉妹だからこそできる練習の仕方にあった。
「妹と一緒に練習ラウンドをして、試合に参加できることがとても幸せです。(良かったのは)お互いに役割分担をして練習できたこと。私は左のラフ、妹は右のラフを試したり、手前と奥のバンカーをそれぞれチェックしたりと、非常に効率の良い練習ができました。とても楽しかったです」(ユウティン・以下同)
姉妹で日本のゴルフ場を回るのは練習ではよくあることだが、試合としては2022年の「日本女子オープン」以来、これが2回目となる。
「妹は4年前よりもずっと成長しているので、今週どんな結果が出るのか私自身も楽しみにしています。理想は姉妹で優勝争いやプレーオフをすることです。一番緊張しないプレーオフになると思いますが、どちらが優勝しても嬉しいです」
好調を支える「3Dテスト」とスウィング改良
今季はフェアウェイキープ率(25年69.3223%→26年71.4286%)が高くなり、最近ではパーオン率も上がっているユウティン。その背景には、今年1月のアメリカ遠征での大きな気づきがあったという。
「自分に合うスウィングを求めて、米国フロリダ州で開催されたPGAショーで様々な専門家とコミュニケーションを取りました。そこで受けた『3Dテスト』が一番役に立っています。自分で撮影する動画ではわからなかったのですが、体と手元を同調できていないことに気が付けたんです。『3Dテスト』は360度の角度からスウィングを撮影できるので、体の位置のズレを見られたことが大きかったです」
その後、特に意識を変えたのは上半身の動きだ。
「私はもともと下半身が強かったんです。でも『3Dテスト』を受けたことで、(スウィングを可視化して、改善点が明らかになったことで)勇気を持ってスウィングを変更できました。これまでは下半身を使いすぎて上半身とのバランスが崩れてしまっていた。今は下半身の動きに上半身の動きを合わせるために『肩甲骨から動かすこと』を意識しています。特にプレッシャーがかかる場面でフィニッシュが上手く取れていなかったのですが、肩甲骨を動かす意識を持ってからは上手く止まれるようになりました。1週間ほど練習を重ねるうちにすごくいい感覚を掴めました」
難所の17番ホールと、ホールインワンの“公約”
今大会のキーホールとして挙げたのは、大幅な改修が行われた17番ホール(421ヤード・パー4)だ。
「グリーンが大きく変わりました。手前から奥まで29ヤードしかないのに、難解な2段グリーンになっています。距離もあるので、パーオンショットが難しいホールだと感じています」
また、大会の見どころの一つである「ホールインワン賞(1000万円)」の話題には、米国流の「達成者が周囲にビールを奢る」という習慣に対して、「私は普段から毎日愛用しているお気に入りのフェイスパック『ルルルン (LuLuLun)』を、皆さんにプレゼントしたいです!」とお茶目な一面を覗かせた。
今大会の目標については「まずはトップ10以内に入れたら嬉しい。頑張ります」と力強く結んだ。
進化したスウィングを武器に、思い出深い姉妹参戦の舞台で上位進出を狙っていく。(文/川野真美)
