倉本昌弘:自ら指名した16歳とのラウンド。これがレギュラーツアー“最後の雄姿”か?
今回、加藤との同組を自らリクエストしたという倉本。加藤とは彼が小学生の頃からの顔馴染みであり、タイ合宿などでともに汗を流した仲だという。
「(ACNツアーを)最年少で勝ってくれて、本当に成長してくれているなと思います。まだまだ16歳、こんなところで成長が止まってもらっちゃ困る。一緒に回れて嬉しいですね」と目を細める。
そして、ファンにとって気がかりなのが倉本自身の進退だ。今大会がレギュラーツアー最後の出場になるか問われると、「選手たちに『暑いから死にますよ! 辞めたほうが!』って言われてね(笑)。まあ、たぶん最後になるだろうなあと思います」と冗談交じりに引退を示唆した。
それでも出場を決意したのは、ツアーの未来を思ってのことだ。「僕が出ることによって金次郎と組んで注目されてマスコミに出る。それがJGTOへの貢献なのかなと。レギュラーツアーは話題を作っていかなきゃいけないですから」と自らの存在で若手にスポットライトを当てる、レジェンドならではの粋な計らいだ。

倉本昌弘
加藤金次郎:ニュースで知った大抜擢。プレッシャーゼロで挑む16歳の現在地
ACNツアー史上最年少優勝を引っ提げ、今大会に乗り込む16歳の加藤金次郎。倉本と同組になったことは前日にWEBニュースで知ったといい、「リクエストしてもらえたというのはすごく光栄なことです」と初々しく語った。70歳の大先輩とのラウンドにも、「おじいちゃんが75歳なので…」と笑顔を見せ、物怖じする様子は全くない。
コースの印象については、「打ち上げで絡んでいるホールが多かったり、グリーンの傾斜も強くて攻略性のあるコース」と冷静に分析。「最年少とかはあまり気にせず、のびのびと、まずは4日間自分の納得するプレーができれば」と、16歳とは思えない落ち着きぶりを見せる。
また、今大会では自身初となる選手総会にも出席。「色々な方に支えられながら試合ができているんだなと実感しました。ファンに対する態度やプレーの態度などをより一層気を付けてやっていこうと思いました」と、プロとしての自覚を口にした。

加藤金次郎
レジェンドが最後に魅せる熟練の技と、未来のゴルフ界を背負って立つ16歳の躍動。歴史のバトンが手渡される瞬間を我々は目撃することになるかもしれない。

