
【左】松井諒哉【右】渋川煌
5番の“ロスト”で開き直り。驚異の猛チャージを見せた松井諒哉(6位タイ)

松井諒哉。「クローン病」という持病を患いながらも、QTを受けてJGTOツアーに出場、あわよくば海外進出が目標
このコンディションをものともせず、この日のベストスコアタイとなる「6アンダー」を叩き出し、一気に上位へと駆け上がったのが松井諒哉(まつい・りょうや)だ。多くの選手がラフの重さに苦しむなか、バーディを量産した。しかしホールアウト後、松井から飛び出したのは意外な言葉だった。
「5番(450ヤード・パー5)でティーショットがロストボールになっちゃって。そこからちょっと、どうでもよくなっちゃったんです(笑)。今までは考えながら打っていたのがほぼ考えなくなって、そうしたらパターが急に入り出した。適当になったのが逆に良かったのかな。たまたまです」
調子自体は開幕前から悪く「予選を通れば、あとは何でもいいや」という気持ちで挑んでいた松井。普段も「パーを続けて、チャンスが来たらバーディを取る」という謙虚なプレースタイルで、「こんなにドカドカ入ったことはないので……」と自身でも驚きの結果だったようだ。明日の最終日も「明日は絶対にこうはならない。3アンダーくらいが出たら嬉しいな」と謙虚に挑む。
【松井諒哉ってどんなプレーヤー?】
「後ろ指を刺されるようなカッコ悪い人間にはならないように、謙虚に頑張りたい」
・生年月日:2005年1月13日
・ドライバー平均飛距離:290ヤード
・得意クラブ:58度「どこからでも打てる。グリーン周りで遊ぶことが好きです」
・プレースタイル:パーを取り続けてチャンスを掴む
粘りの「3アンダー」で追う渋川煌(17位タイ)。持ち味のショットで勝負

渋川煌。大阪学院大学高校に通っていたが、大学には行かず、プロの道へ進むことを決意。吉田直樹プロの弟子・「スウィングDr.西山」こと西山光コーチに教わっている
松井と同組で回った渋川煌(しぶかわ・こう)もスコアを伸ばした一人だ(3アンダーをマーク)。
「昨日よりショットが良くてボギーが少なかった。ただ、3メートル、2メートルくらいの決めたいバーディパットが全然入ってくれなくて、そこは伸び悩みました。でも、パーを拾えて明日に繋がるゴルフはできたと思います」
同組の松井が5番のロストから怒涛のバーディラッシュを見せる姿を間近で目撃し、「ショットがめちゃくちゃ上手くて、パターも入っていた。あんなゴルフが僕もできたらな」と刺激を受けた。
高校卒業後に大学へは進まず、プロの世界へ飛び込む道を選んだ渋川。同じルートを歩んだ久常涼のようなキャリアを理想に掲げ、「あんなに上手くいくことはなかなかないと思うけれど、あの道に行けたら最高。今の実力ではまだまだ。これからどんどんステップアップしたい」と、将来的には海外ツアー参戦の夢も描いている。自身の性格を「ノー天気(笑)、バカって感じです」と分析する19歳は、首位の背中を見据えつつ「優勝は少し厳しそうなので10位以内、65、66くらいを狙って、頑張って2桁アンダーに乗せたい」と前を向く。
【渋川煌ってどんなプレーヤー?】
「持ち味は落とさないゴルフ。海外に行けたら最高ですっ」
・生年月日:2007年4月25日
・ドライバー平均飛距離:270ヤード
・得意クラブ:パター「ロングパットの距離感が冴えてます!」
・プレースタイル:落とさないゴルフ
