
今季レギュラーツアー初戦の第1ラウンドで66をマークし2位タイと好スタートを切った服部真夕
10番からスタートした服部は、11番で12メートルのフックラインを沈めて最初のバーディを奪うと、13番で6メートル、15番では10メートル以上のスライスラインを決めるなど、前半だけで5つのバーディを量産した。
「11番のバーディパットが入ってからトントンと来た感じだったので、あれが入っていなかったら前半のスコアはなかったのかなと思います。あれが入ったからこそ流れよくリズムに乗っていけました」と振り返る。
後半も2つのバーディを重ねたが、8番では3パットのボギーを叩いた。好調なショットでパーオンし、前半は長いパットを沈められた一方で、後半については「2メートルぐらいにつくパットが多かったのですが、それを外してばかりだったので……。もうちょっと伸ばせた感じはありますね」と少し悔しさを覗かせた。

左右の軸のブレがなくなりショットが安定してきたという服部
今大会が今季レギュラーツアー初戦となる。主戦場とするステップ・アップ・ツアーでは、序盤の2試合で連続予選落ちはあったが「ルートインカップ」で6位に入るなど、徐々にショットが安定してきたという。
その裏には、昨年のオフから取り組む「ビューティーバランス」という、スウィングに特化したトレーニングの効果がある。
「切り返しに流れるようなスウィングだったのが、少しずつその場で踏み込んでできるようになってきました」と、左右の軸ブレが改善された。形を作るだけでなく「どこの筋肉を使えばそうなるのか」「部位の筋肉がどう動くかにちゃんと連動するもの」を意識することで、下半身の安定感が増したという。

服部を支えるキャディの呉本里恵子さん
また、13年ほど前からタッグを組む2歳上のキャディ、呉本里恵子さんの存在も大きな支えだ。
「私のゴルフを誰よりも見てきているので、ちょっとした変化やどうなっているかも気づいてくれます。自分が少し違和感を覚えたときに一番相談できる相手ですね」と信頼は厚い。呉本キャディは、まるで“歩くAI”のように服部の微妙なアドレスや重心のズレを感知し、「重心の位置が少し前に来ているように見える」など、客観的に指摘してくれるという。試合中でも気になった時にすり合わせを行うことで、スウィングのイメージが合ってきた。38歳となり「体力の部分も落ちてきてしまうので、維持しながら上を行きたい」と、トレーニングでカバーしながら進化を続けている。

左打ち用に、「タイトリストSM7の56度」を1本入れている
この日は「ティーショットもしっかり打てていた」とショットの精度が上がり、しっかりパーオンできたことがスコアメイクに直結した。長年抱えるアプローチへの不安から左打ちを取り入れて、左用のウェッジを1本入れている。「(外からの)アプローチを打つ感じの場所からパターを持ったので、今日は1回もアプローチしませんでした」とグリーン周りも冷静に対応した。
服部の初日トップ10入りは、2018年の「ヨネックスレディス」以来。もし今大会で優勝すれば、2015年の「CAT Ladies」以来、約10年と310数日ぶり……歴代6番目に期間の空いた復活優勝となる。二人三脚で歩んできた服部と呉本キャディのコンビは、レギュラーツアー”初戦”で旋風を巻き起こせるか。

