悪天候のため3日間54ホールの短縮競技となった「資生堂・JALレディスオープン」。戸塚CC東コース(6487ヤード・パー72)で第2ラウンドが行われた。初日に続き伸ばし合いの展開になったが、2人のニューヒロインが誕生する兆しがある。

推薦出場で掴んだ優勝へのチャンス

ステップアップツアーを主戦にしている大須賀望にとって、特別な1日が始まろうとしている。今シーズンは「YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament」で、ステップアップ3勝目を飾り、トップ10入りは4度と好調だ。

「今シーズンは6月のステップアップツアーで優勝できればいいなと照準を合わせていたんですけど、開幕戦から勝つことができていますし、まだ(ステップアップツアーでは)予選落ちをしていないのでいい感じで来れています」と、ここまでを振り返った。

本人が掲げている目標以上の好成績を残している中で、レギュラーツアーで初の優勝争いに加わっている。初日、2日目と連続で「67」を記録し、通算10アンダーで首位タイに躍り出た。

今シーズンはステップアップツアーで一度も予選落ちをしていない大須賀望

この要因は「ティーショットもフェアウェイキープできていますし、セカンドショットとアプローチの距離感も合っています。パットのラインも合っていてバーディパットを決めきれています」と振り返る。

現在、リランキング順位は75位とレギュラーツアーへの参戦が厳しい状況だが、今大会は推薦によって出場が決まった。

「本当に先週で終わりだと思っていたら、推薦をいただくことができて。レギュラーツアーに出ていた時も不調で、こんな位置(首位タイ)で終わることができなかったので」

巡ってきたチャンスを掴み切り、初優勝を飾れるのか注目だ。

一昨年の自分には想像できない

もう一人、新たなヒロイン候補がいる。

それは昨年に6度目の挑戦でプロテストを合格したルーキーの前多愛(めぐ)だ。

今シーズンは予選通過が5試合、最高順位は先週の「EARTH MONDAMIN CUP」での20位タイ。そんな彼女が2日目に会心のプレーを見せた。

7バーディ、ノーボギーの「65」で初日の60位タイから、5位タイにジャンプアップを果たした。

「テストに合格してからレギュラーツアーに何試合か出場させてもらっていたのですが、ずっと60台が出なくて。 先週のアース・モンダミンカップの最終日に60台が出て、その時すごく嬉しかったのですが、今日こんないいスコアで回れると思っていなかったので、すごい嬉しいです」と声を弾ませた。

自己最少スコアの「65」で、5位タイへ浮上した前多愛

このビッグスコアの裏には、パッティングの新たな取り組みが実を結んでいた。

「元々、構えがハンドレイトになっていたんです。先々週のニチレイレディスから、かなりハンドファーストにする意識で構えたら、スクエアに構えられるようになって、そこから球の転がりが良くなって、今日はたくさん入ってくれました」

前多愛が使っている「オデッセイ Ai-DUAL 1/2-BALL DW」

明日に向けては「数字とか順位はあまり気にしていないですが、今できること、1打1打に集中して、それに結果がついてきたら嬉しいなという気持ちでやりたいと思います」と意気込みを語った。

5度のプロテストの失敗を経た先に待っていたのは、優勝争いという絶好の機会。
「今こうしてレギュラーツアーに出場できていることも、去年の自分では考えられないので、一昨年の私にもう少し頑張れって言ってあげたいですね」

苦労人の彼女がどんな最終日を送るのか見守りたい。(文/井上尚)

撮影/岡沢裕行


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