
「2026 JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」を制した岩﨑亜久竜
圧巻の10バーディ! 猛チャージで新記録を樹立
例年以上に好スコアの争いとなった今大会。予選ラウンドの時点で岩﨑は「1日目でのカットラインが2アンダーぐらいだったので、5~6アンダーまでいけば通るかな、と考えていました」 と振り返った。「2日目(インスタート)の18番のバーディで3アンダーにして、後半のアウトコースでも伸ばせてなんとか予選通過できました」 と語り、「こんなに予選カットラインが高くなるのか、という印象はありました」 とハイレベルな戦いに苦労した様子を明かした。
しかし、3日目を終えてトータル16アンダー(3位タイ)まで伸ばすと、最終日には怒涛の追い上げを見せる。正確なショットとパッティングを武器に、1日で圧巻の10バーディを奪取。最終18番ホールこそボギーとしたものの、最終ラウンドを堂々の10バーディ・1ボギーの「63」(前半31、後半32)で回り切った。
優勝会見では、「2年間優勝から遠ざかっていたので、こうして勝ててほっとしています。これまでは伸ばし合いの展開で上位に行くことがなかったので、最終日に大きく伸ばして勝ち切ったことが嬉しいです」 と喜びを語った。過去の試合で攻めきれずにスコアを伸ばせなかった反省を生かし、「今週は攻め続けて伸ばすことができた」 と振り返った。
岩﨑がこの日一番のショットに挙げたのは、15番(パー4)のセカンドショット。ラフからの1打だったが、「雰囲気というか、自分の中の気持ちでピンを直接狙っていける気がして、イメージ通りバーディを獲れたことはすごく大きかった」 と勝負所での集中力が光った。好調だったパッティングについては、「手先を使わずに胸の回転で打つように。キャディの湯本とエイムポイントでグリーンを読んで、2人でしっかり擦り合わせてラインの決断ができたことが良かったです」 とキャディとの息の合った連携も明かした。

岩﨑亜久竜とキャディを務めた湯本開史(左)
谷原秀人らの記録を塗り替える勝利
この日一気にスコアを9つ伸ばした岩﨑は、トータル25アンダーに到達。2位の23アンダーに2打差をつけての見事な逆転勝利となった。
とはいえ、もちろん楽に勝てたわけではなく、「きょうの最後3ホールはしんどかったですね。プレッシャーもある中、狭いホールが続くので・・・今週は疲れました」 と、2年ぶりの優勝への重圧、そして難コースから受けるプレッシャーの中で戦い抜いた心境を語った。
この「25アンダー」というスコアは、2023年に谷原秀人と長野泰雅が記録した「24アンダー」を塗り替える、大会最多アンダーパーの新記録となった。
飛躍を支えた「愛妻の手料理」と副賞への喜び
結婚して1年弱となる岩﨑にとって、私生活での大きな変化も力になっているという。今年は毎試合妻が帯同し、食事の管理をしてくれている。「幼い時からお腹が緩くなりやすいのですが、そうならないようにいろいろ調べてくれて料理してくれています」 と、刺激の少ない食材を選ぶなどの工夫のおかげで、シーズン中の体重も維持できていると妻への感謝を語った。一番好きな手料理を問われると「全部です!(笑)」 と笑顔を見せ、「その中でも韓国料理に最近ハマっています」 と充実したプライベートをうかがわせた。
また、今大会の副賞である「サトウのごはん10年分(4000食)」 については、「想像がつかない量ですね。家に入り切るかどうか(笑)」 と驚きつつも、「備蓄や海外遠征などでもいつもお世話になっています」 と実用的な副賞に感謝の意を示した。

サトウ食品の代表取締役社長・佐藤元(はじめ)氏から副賞が贈られた
今後はポイントランキングを上げ、「アメリカのQTや国内で開催されるベイカレントクラシック(PGAツアー)に出場できるようにしたい」 と高みを見据えている。悪コンディションと優勝への重圧を跳ね除け、記録的なスコアで頂点に立った岩崎亜久竜。妻の献身的なサポートを力に、今後のさらなる飛躍から目が離せない。

