男子ゴルフの今季国内ツアー第9戦「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」(7月2~5日、栃木県・西那須野CC=7036ヤード、パー72)は岩﨑亜久竜の鮮やかな逆転優勝で幕を閉じた。優勝は2024年「ANAオープン」以来約2年ぶり通算3勝目。決勝ラウンド2日間を63、63で回り、優勝スコアの通算25アンダーは大会最多アンダーパー記録だった。岩﨑を筆頭に男子プロならではの爆発的スコアが面白いように飛び出した選手会主催の「手作り大会」。その激闘4日間を振り返る。

悪天候での幕開けと平本世中の好スタート

雨模様の中で迎えた初日。降雨によるコースコンディション不良で競技開始が遅れ、日没サスペンデッドとなった。午後に出た13組39人がホールアウトできなかった。

そんな中、平本世中が悪条件の中で好スタートを切る。1イーグル、7バーディ、2ボギーの7アンダー(65)をマークしての暫定単独首位。「すごく大変でした。練習場から土砂降りだったので、覚悟を決めてスタートしました。ボギースタートだったので、今日は苦しい展開になるのかなと思いましたが、すぐにバーディを取り返せたので切り替えることができました」と振り返った。

画像: 平本世中/JGTO images

平本世中/JGTO images

平本に1打差、6アンダーの暫定2位にはレフティの細野勇策、1打差の暫定3位タイには今野大喜、池田勇太、清水大成ら5人が並んだ。

同組となった16歳の加藤金次郎、70歳の倉本昌弘の「54歳差対決」は加藤が71で暫定72位、倉本が77で暫定115位タイで第1ラウンドを終了した。

藤本佳則の猛チャージとレジェンドの大きな決断

2日目は第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。第1ラウンド終了時点では平本が7アンダー(65)で首位に立ち、細野勇策、小鯛竜也、下家秀琉、木下康平、森下響が6アンダー(66)で2位に並んだ。

第2ラウンドは藤本佳則が8バーディ、ボギーなしの8アンダー(64)と爆発し、通算12アンダーで今野と並んで首位に浮上。復活優勝を果たした5月の「関西オープン」に次ぐ今季2勝目を射程に捕らえ「僕はうまくしゃべられへん。盛り上げられるのは成績だけ。また笑顔でプレーできるように頑張ろう、思います」と独特の表現で気合を表に出した。

画像: 藤本佳則(左)/JGTO images、今野大喜(右)撮影/大澤進二

藤本佳則(左)/JGTO images、今野大喜(右)撮影/大澤進二

レギュラーツアー30勝の永久シード選手・倉本昌弘は8オーバー(80)、通算13オーバーで終戦を迎えた。ジャンボ尾崎将司さんに続く史上2人目のエージシュート、杉原輝雄さんを抜く最年長予選通過記録更新が目標だったが、どちらも達成できず「目標は一生ついえました。これが最後。十分堪能しました」とレギュラーツアーからの「撤退」を明言した。

ニューグリップの清水大成が単独首位へ浮上

3日目は清水が1イーグル、6バーディ、ボギーなしの8アンダー(64)をマークし、通算18アンダーで単独首位へ上がってきた。昨年末に10歳から続けてきたベースボールグリップをアプローチ以外はいったんやめ、インターロッキングに変更。そこからさらにオーバーラッピングに挑戦中で「(最初は)怖かった。本当にできるのかってね。でも(今週は)めっちゃいい感じです」。『ニュー大成』で昨年の「日本プロ」に続く通算2勝目を射程に捕らえ、「(グリップを)変えてよかったなといつか思いたい」と目線を上げた。

画像: 清水大成(撮影/大澤進二)

清水大成(撮影/大澤進二)

1打差の通算17アンダーで2位につけたのは、この日首位タイから出た今野だった。4連続を含む6バーディ、1ボギーの67で回り、悲願の初優勝のチャンスを迎えた。最終18番は2打目が奥のVIPハウス方面まで飛んでしまったのはごあいきょう。「(トップの清水)大成は2つ下ですが、彼は日本プロを勝っているメジャーチャンピオン。明日は胸を借りるつもりで頑張ります」と謙虚な言葉。ツアー7勝の今野康晴を叔父に持ち、最終日へ向け1999年JGTO発足以来初の「叔父・甥優勝」を視野に入れた。

猛チャージの岩﨑亜久竜が結婚後初V!

最終日は2打差3位タイから出た岩﨑が猛チャージをかけた。10番からの4ホール連続を含む10バーディ、1ボギーの63を出して逆転勝利。2年ぶり通算3勝目は、昨年の結婚後の初の優勝となり「2年間優勝から遠ざかっていて、こうして優勝できてほっとしています。最終日に伸ばして勝ち切ったことがうれしい。私生活では妻が食事を管理してくれて、自分がゴルフ以外のことを考えずにすんでいます。手料理で好きなものは全部です」とのろけながら喜んだ。

画像: 岩崎亜久竜の妻、真衣さん(左)から祝福を受ける

岩崎亜久竜の妻、真衣さん(左)から祝福を受ける

前日トップの清水大成は4バーディ、1ボギーの69で伸ばし合いについていけず、今野大喜、山本大雅と並び通算21アンダーで4位。「前半はいい流れだったのですが、10番で60センチか70センチのお先くらいのを外してしまって、そのままの流れで終わってしまった感じでした。今日は25アンダーを目標にしていこうとスタートして、結局25アンダーが優勝スコアでしたね。次(の試合)までは1カ月半くらい間があるので、しっかりと調整したい」と前を向いた。

男子ゴルフの国内ツアー第10戦は「~ジャンボ尾崎追悼大会~ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディー取れるんだトーナメント」で8月20日に滋賀県・草津CCで開幕する。


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