「両極端な打ち心地なので、どんなアマチュアの人でもこの違いはわかるし、自分に合ったソールを選べます」と語るのは、今回フィッティングを体験した仲間裕一プロ。
今回は、本間ゴルフ用賀店にて、フィッティングスタジオチームのマネージャー・寺下智也さんのサポートのもと行われた、仲間プロのウェッジフィッティングの模様をレポート。

HONMA WEDGE カッパーメッキ。各ロフトとも、性能を変えた2つのソールをラインナップ

仲間裕一プロ/東京都中央区のゴルフスタジオGOHGAでアマチュアゴルファーを指導するティーチングプロ。JPGAティーチングプロA級、ジュニア指導員、1981年生まれ

寺下智也さん/本間ゴルフ認定フィッター&認定クラフトマン。本間ゴルフ用賀店フィッティングスタジオチーム マネージャー
仲間プロの現在のセッティングと、今回のフィッティング環境
仲間プロの現在のウェッジセッティングは、50度(飛距離105~110ヤード)、54度(同95~100ヤード)、58度(同80~85ヤード)の3本。
今回は、この流れに合わせて、50度、54度、58度の順でフィッティングを行っていく。使用モデルはHONMA WEDGEのカッパーメッキで、シャフトはN.S.プロ950GH neoのSシャフト。
フィッティング①
HONMA WEDGE 50度
08Iと16I(ソール)
HONMA WEDGEの50度は、セミキャビティタイプのバックフェース形状。ラインナップは、ローバウンスの「08I」とハイバウンスの「16I」の2種類。
なお「I」とは、トウとヒール、ソール後方(トレーリングエッジ)を滑らかに削り、大文字の「I」のように削った形状で、通常ショットでの抜けの良さを追求したグラインド。

HONMA WEDGEのロフト50度、08Iと16Iソール。このセミキャビティタイプは、46、48、50、52度のバリエーション
まずは、ローバウンスの「08I」から試打。
「拾いやすく、抜けがいいですね」と仲間プロ。スピン量は9000rpm前後で、平均飛距離は108ヤード。次に、ハイバウンスの「16I」を打つと、「マットを叩く感じが強いですね」とコメント。スピン量は8700~8900rpmで、飛距離は同等だった。
寺下さんは、「ローバウンス(08I)はやはり抜けがいいので、プロはそれを強く感じているのでしょう」と分析。

「08Iソールは、ヘッドの抜けが抜群。16Iソールは、地面をしっかり叩いてくれる感触があります」(仲間プロ)
さらに、少し抑えた100ヤードイメージのコントロールショットを試すと、仲間プロの好みが明確になった。
100ヤードを狙うコントロールショットなら「ハイバウンス(16I)」
「ハイバウンス(16I)の方が、ボールと地面にしっかり当たっている感触があっていいですね。ローバウンス(08I)は、僕には抜けが良すぎる感じ」
「ラフでも使うことを考えると、16Iかな。50度のウェッジも、基本はコントロールショットなので、僕はハイバウンスですね」
これには寺下さんも、「確かに、コントロールショットでは芝や地面の感触(抵抗)を感じられた方が、ラインを出しやすいですね。そのフィーリングに、ハイバウンスの16Iが合ったのでしょう」と、納得の表情を見せて解説。
フィッティング②
HONMA WEDGE 54度
08Cと16S(ソール)
54度以上のロフトは、スピンが強まる高重心のプレーンバック形状に切り替わるのが、HONMA WEDGEの特徴だ。ここでは、ローバウンスの「08C」と、ハイバウンスの「16S」を打ち比べた。

HONMA WEDGEのロフト54度、16Sと08Cソール。54度と56度がこの2つのソール
「08C」は、ソール後方からトウとヒールが、滑らかなCの字状にグラインドされていて、スクエアにも、フェースを開いても、使いやすいタイプ。
構えた仲間プロは、「50度の08Iよりも、ペタッとしているように見えたので、(フェースを)少し開き気味にして打ちました。打つと抜けがとてもいいです」と評価した。
構えた時からやさしさを感じた16S
一方の「16S」は、幅広いソールで地面を滑るようにバウンスが利いてくれるオートマチックなグラインド(Sはスライドの頭文字)。
「16Sは、構えた時からやさしさを感じます。ライが悪そうなところでも良さそうで、こっちの方が安心して打ちやすいです」と高評価。飛距離はどちらも95ヤードだった。

「54度の16Sソールは構えた見た目から、やさしい印象でした。08Cはペタッとしていてフェースを開きたくなりました」(仲間プロ)
「構えた時の第一印象は大事です。『ペタッと感じた』08Cよりも、『やさしそう』と感じたハイバウンス(16S)が良さそうですね」と寺下さん。
仲間プロも、「自分が普段使う54度はバウンス10度ぐらいですが、この16Sの方が合っている感じがしました。コースでも使ってみたいです」と、迷わず16Sを選択した。
フィッティング③
HONMA WEDGE 58度
04Cと16S(ソール)
最後は58度。フェース面が全溝タイプのローバウンス「04C」と、普通溝のハイバウンス「16S」をテストした。
全面溝の「04C」を打った仲間プロは、「ソールが滑りますね。マットでコレだと、芝だともっと滑ってくれるのでは」と好感触。フェースを少し開いた50ヤードのコントロールショットでも、「高いボールを打ちたい時には、このソールが合いますね」と評価。

HONMA WEDGEのロフト58度、04C(写真)ソールは全面スコアライン。数球打っただけでも打痕が残るほど食いつきが強かった。一方の16Sソールは通常スコアライン。58度、60度、62度がある
寺下さんは、「フェース上部にも溝があるので、バンカーショットを含めて幅広く使えます」と太鼓判を押す。
さらに仲間プロが、フェースを思い切り開いて打つと、「これで35ヤード。これは普通のバウンス角ではできないロブショットです」と驚きを見せた。

「58度の04Cソールで、フェースを思い切り開いた状態です。バウンスが小さいからここまで開いても打てます。超ロブになりました」(仲間プロ)
一方の「16S」は、「インパクトが安定して、フェース面の同じところに当たりやすい。少し開いた50ヤードのハーフショットになると、ソールの抵抗が大きくなりますが、ハイバウンスならではの安心感はありますね」とコメント。
寺下さんは、「フェースを開くコントロールショットなら04C、何もしないなら16Sですね」と総括。
58度はプレースタイルと「よく行くコースの砂」で選ぶのもアリ
仲間プロの、最終的な選択は「04C」
「ローバウンスの04Cなら、締まったバンカーでも開いて対応できそうです。バンカーでは、開き具合で距離を調整するタイプなので、楽に打てそうです。僕がよくプレーするコースは、バンカーの砂が茶色で結構締まっているので。逆に、白砂のサラサラフカフカのバンカーでプレーする人は16Sが合うと思います」
寺下さんも、「58度などのSWは、プレーするコースのバンカーとの相性で決めるのもありですね。今回のようにフィッティングスタジオで試打すると、その違いが実感できます。バンカーやラフで使うイメージも、より湧くと思います」と応じた。
HONMA WEDGEの
カッパーメッキとノーメッキ
選べる2つの打感
50度・54度・58度を打った後、今回のフィッティングで使用したカッパーメッキではなく、ソフトステンレスのノーメッキモデル(58度/04C)も試打した。HONMA WEDGEのノーメッキは、ソフトステンレスを採用しているため錆びず、溝の摩耗も少ないのが特徴だ。

左がHONMA WEDGEのノーメッキモデル。ソフトステンレスのダイレクトな打感とスピン性能が特徴
仲間プロは、「ノーメッキは、ボールがつぶれる感じが少なくて、ボールを噛んでいる感触です。ノーメッキらしくスピンは入りますね」と評価。実際、平均スピン量は1万rpmを超えていた。
2つを比べて、「見た目の好みは人それぞれですが、高級感のあるカッパーメッキは使うほど良い味が出そうでいいですね。打感はカッパーの方がフェース面の乗り感が強くて、ノーメッキはボールを噛んでいる感じが強く、素材そのままのダイレクトなフィーリング。どちらも申し分なく良い打感です」と、それぞれの魅力を語った。
まとめ
フィッティングならではの「実質的な見極め」
今回のフィッティングで、仲間プロが選んだ3本は、「50度が16I(ハイバウンス)、54度も16S(ハイバウンス)、58度は04C(ローバウンス)」となった。
ロフトによって使い方や目的が変わる、プロらしい理にかなった3本だ。
選んだ3本は、
50度/16I・54度/16S・58度/04C

ウェッジフィッティングの試打を経て、仲間プロが選んだ3本。50度(16Iソール)、54度(16Sソール)、58度(04Cソール)
最後に寺下さんが、ウェッジフィッティングのメリットを総括する。
「ロフトにかかわらず、ハイバウンスの方が、クラブ自体がフォロースルーまで持っていってくれるので、やさしさと安定感という観点ではハイバウンスです」
「逆に、自分でヘッドを抜いていける人や、フェースを開いて使うことが多い人は、ローバウンスの抜けの良さが心地良く、やさしくも感じるはず」
「また、(スタジオでの)計測によって、自分の打ち方のクセや、入射角がどれぐらいなのかもわかります。例えば、ダウンブローが強いタイプならばハイバウンス傾向、スウィープタイプならローバウンス傾向といった、実質的な見極めができるのもウェッジフィッティングのメリットですね」
「今回は、シャフトを統一してフィッティングしましたが、ウェッジのシャフトを選ぶこともできます」

本間ゴルフ用賀店2Fのフィッティングスタジオ、仲間プロとフィッターの寺下さん。ボールはTW-S、計測はトラックマン4で行った
仲間プロも、アマチュアゴルファーへ向けてこう締めくくった。
「このHONMA WEDGEは、極端に違うソールをあえて2つに絞っているので、100切りを目指すアベレージクラスの方でも、バウンスの効果や、ソールの抜け感の違いが、必ず感じられるはず」
「フィッターの方から適切なサポートも受けられますし、悩むことなく自分のゴルフに合ったウェッジが選べると思います。ぜひ、受けてみて欲しいですね!」

協力/本間ゴルフ用賀店、写真/三木崇徳
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