不安定なティーショットをセカンドでカバー。無欲の「65」で単独首位へ

現在単独1位の神谷そら(写真はアース・モンダミンカップ 2026、撮影/岡沢裕行)
初日に7アンダー「65」をマークし、最高のスタートを切ったのは神谷そらだ。
「スコアの割にはティーショットが不安定だったのでちょっとビックリ」と本人が振り返る通り、ラウンドではナイスショットが不運にも木の裏へ行ったり、ミスショットが跳ねて林に入ったりするトラブルにも見舞われた。しかし、ここ最近好感触をキープしていたというアイアンショットが冴え渡り、次々とピンへと絡めてピンチをリカバリーしてみせた。
このコースについては「あまり得意とはいえない」と語りながらも、スコアを意識せず自身の取り組んでいるテーマだけに集中。インコースから出てスコアを伸ばし、後半アウトの8番(パー3)でバーディを奪った際、ギャラリーから「7アンダー!」という声を聞いて初めて自分のスコアに気がついたという無欲の猛チャージだった。明日の雨予報を見据え、「しっかり体力回復を優先して休みます」と静かに次戦へ備える。
レギュラーツアー自己ベスト「66」、1打差2位タイの好位置で終えた福田萌維

約1カ月前に開催されたステップ・アップ・ツアー「ルートインカップ」で初タイトルを掴んだ福田(写真はヨネックスレディスゴルフトーナメント 2026、撮影/有原裕晶)
首位の神谷を1打差で追う2位タイには、6アンダー「66」のロケットスタートを決めたプロ同期の福田萌維と荒木優奈の2人が並んだ。なお、プロでは同期だが荒木は、福田にとって日章学園高校の1学年先輩にあたり、荒木と同学年だった菅楓華も5アンダー4位タイと好スタートを切っている。
1番パー5での幸先良いバーディを皮切りに、前半アウトコースだけで5バーディ(5番でボギー)を奪う怒濤のラッシュを魅せた福田。後半に入っても流れを切らさず2つのバーディを積み重ね、レギュラーツアー自己ベストとなるビッグスコアを叩き出した。
「(プロ同期の青木香奈子やルーキーの高田菜桜との)同組の雰囲気もすごく良くてリズムに乗りやすかった。レギュラーツアーではここまで出したことがなかったので、すごい自信になります」とはじける笑顔を見せた。
5月頃から調子の波がなく、攻めのゴルフが継続できているという福田。タフな連戦のなかでも「体のコンディション管理に凄く気を使っている」と語る通り、31度を超える暑さのなかでも最後まで高い集中力を切らさず、「いい意味で楽なゴルフができている」と充実の手応えを口にした。
連覇へ闘志を燃やす小祝と、ツアー初イーグルの鳥居が4アンダー追走

前回大会で勝利した小祝(写真左・撮影/姉崎正)と、ツアールーキーの鳥居さくら(写真右・撮影/有原裕晶)
首位と3打差の4アンダー「68」の6位タイグループには、ディフェンディングチャンピオンの小祝さくらと、ルーキーの鳥居さくらら17人がひしめき合う。
昨年覇者の小祝さくらは、厳しい暑さに苦しみながらも、持ち前の安定感で4バーディ、ノーボギーと隙のないプレーを披露。
「昨年は無観客でのプレーで静かでしたが、今年は大勢の声援を力に変えて頑張れました」とギャラリーへ感謝を述べた。グリーンが止まりやすいコンディションを計算し「ピンをしっかり攻めるゴルフ」を課題に置いた一方、パー5での2オンチャンスを活かしきれなかった点を挙げ、「明日はその辺を軽く修正して臨みたい」と貪欲に連覇を狙う。
同じく4アンダーに並ぶ鳥居さくらは、パーオンを徹底して意識したセーフティなマネジメントが結実。2.5〜3メートル前後の絶妙なバーディパットを気楽に沈めていっただけでなく、インコースの13番(パー4)では自身ツアー初となる値千金の「初イーグル」を奪取し、一気にリーダーボードを駆け上がった。
「ルーキーイヤーで優勝し、最終的にはシードを獲得したい」と大きな目標を掲げつつも、「明日は今日のゴルフは忘れてリセットし、また一から18ホールを回りきりたい」と、初々しくも引き締まった表情で明日への意気込みを語った。
2日目(2R)は雨予報が出ており、気温の低下とともにグリーンの重さや風の計算など、初日とは全く異なるアジャスト力が要求されるサバイバルになりそうだ。実力者たちがどのようにスコアを組み立てていくのか、仙台の地での熱い戦いから目が離せない。
