国内女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」最終ラウンドが7月26日(日)に行われた。11時に気温33.3度、12時44分には35.2度に達する猛暑のなか、首位発進のプロ2年目・加藤麗奈が前半のバーディラッシュで築いたリードを守り抜きツアー初優勝。同組の皆吉愛寿香や仲宗根澄香の猛追を振り切る逃げ切りで大会を盛り上げた。
画像: 2007年生まれの19歳、プロ2年目の加藤麗奈がツアー初優勝を飾った

2007年生まれの19歳、プロ2年目の加藤麗奈がツアー初優勝を飾った

苦難を乗り越えて掴んだ栄冠。「最後まで諦めない」メンタルが光る

画像: 優勝が決まった瞬間、感極まる加藤

優勝が決まった瞬間、感極まる加藤

「ここまで本当に苦しかったので、やっと終わったな、やっと勝てたなという感じです」(加藤・以下同)

優勝が決まった瞬間、耐えきれず涙を滲ませた加藤麗奈。その涙には、これまでの苦労とプレッシャーから解放された安堵の思いが詰まっていた。

画像: 前半は5バーディノーボギー、後半は1ボギーで回り、首位を守り切った

前半は5バーディノーボギー、後半は1ボギーで回り、首位を守り切った

1番スタートの最終組。2打差を追う同組の仲宗根と皆吉に対し、加藤は出だしの1番でバーディを奪い流れを引き寄せる。4、5番、さらに8、9番でも連続バーディを奪取し前半だけで「31」をマーク。初優勝への強い思いが表れた猛チャージが勝負の分かれ目となった。

同期には荒木優奈、入谷響など実力者が揃う加藤。「同期が上手な選手ばかりで刺激をもらっていた。負けたくないという思いで燃えるタイプ。今週は3日目にトップに立っていたので、もう優勝を狙うしかないと思っていた」と語るように、負けず嫌いな一面が激戦での原動力となった。

「一番つらかった」不調からの復活。強い心と家族の支えで同世代の頂点へ

画像: 最終18番(400ヤード・パー4)でウィニングパットを決め、力強くガッツポーズ

最終18番(400ヤード・パー4)でウィニングパットを決め、力強くガッツポーズ

今大会では強いメンタルが前面に現れたが、ここまでは苦しいシーズンだった。QT7位でレギュラーツアーに出場し、リランキングを29位で突破したものの、前半戦は予選落ちが続き、一時は体重減少やドライバーの飛距離ダウンに悩まされた。6月の「宮里藍サントリーレディス」以降は6週連続で予選落ちがなかったものの「通っても下位にしかいけない。それがつらった」と本音を漏らした。

苦しいなかで、やってきたチャンス。この機会を逃すわけにはいかなかった。

もちろん同組の猛追を「前半は伸ばし合い。7番で皆吉さんに逆転されて。ただただプレーがすごかった。自分は満足いくスコアだったけど、インは我慢のゴルフでずっと苦しかった」と感じていた。その一方で「技術よりもメンタルの部分で、緊張する場面でも気持ちを強く持てるタイプ。そこは自信があります」と言い切れるのが加藤の強さだ。長い道のりでも挫けず闘ってきた精神力が激戦をくぐり抜け初優勝へと導く要となった。

プロテスト一発合格、下部ツアー優勝、そしてレギュラーツアー優勝と、自身が思い描いた目標を次々とクリアしていく加藤麗奈。強靭なメンタルを武器に、さらなる飛躍が期待される。

撮影/岡沢裕行


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