
9月4日に発売となる「910 v1」。軽さはもちろんだが、そこに安定感やフォット感などの“プラスα”を詰め込んだ、プロも履ける軽量シューズだ
ゴルフはストレスのスポーツだ。あらゆる場面で何かとストレスを感じることがあるだろう。例えば、OBをした時や3パットをした時など、それはもう、ストレス。同伴競技者に対してストレスを感じることだってあるし、ナイスショットだと思ったらディボット跡にボールがあるなんて時も……。
できるだけストレスなくゴルフができたら最高なわけだが、自分ではコントロールできないことも多いのがゴルフというスポーツだろう。
だからこそ、“自分でコントロールできるストレス”はできるだけないほうがいい。そういう意味で言うと、ゴルフシューズはコントロール可能な部分であり、ここのストレスは絶対に感じたくないのではないか。
「なんか、靴の中で動くな」とか「安定しないな」なんて感じると、これはストレスになる。プレーに集中できたもんじゃないし、本来これは感じなくていい部分なはず。だからこそ、シューズは個人的には“超”大事。
そして、『重すぎる』こともストレスになる要因のひとつであったが近年、各メーカーから軽量シューズが発売されるようになった。多くのアマチュアゴルファーが恩恵を受けているのだが、軽すぎることでスウィング中の安定感がやや物足りないという問題があることも事実。
そのため、安定感やしっかり感を大事にする人が多いプロや上級者は、軽いシューズを敬遠しがちだったのだ。
軽さを追求すれば安定性が犠牲に、安定性を求めれば軽さが犠牲になっていたわけだが、それが今回、ニューバランスゴルフから『頼れる軽さ』と謳った「910 v1」が発売になった。
このシューズ、軽いのにプロも安心して履けるということなのだが……トレードオフの関係にありそうな両者は果たしてどの程度両立しているのか? その実力をチェックすることにした。
ストレスを感じる場面で
『頼れる軽さ』を検証
「僕、ニューバランスのシューズを普段から履いています」と言うのは、今回インプレッションをお願いした鈴木貴也プロ。
「見た目のかっこよさはもちろんですが、ゴルフシューズとして機能が優れている点が好きです。僕の感覚では優れているというのは“気にならない”という表現が近いですかね。スウィングをしていて、フィニッシュでぐらついてしまうとか、歩いていて疲れを感じるとか、なんか重たいとか。そういうことが一切気にならないのが優れているシューズだと思います。
ただ、どれかはいいけどここはちょっと……みたいなシューズはたくさんあります。だからこそ、今回の910 v1は楽しみです。持った瞬間、『軽い!』と思いましたが、重要なのは、その日一日、どういうパフォーマンスをしてくれるかですからね」
さすが“NB好き”プロだけあって、新作を履けるということでかなり鼻息荒めの様子。プロの言葉からも、ストレスがないシューズがいいということがわかる。
そこで今回は、ゴルフの一日で足元にストレスを感じるであろう場面で、ニューバランスゴルフが謳う『フィット感』『クッション性』『安定性』を検証することにした。

検証してくれた鈴木貴也プロ。銀座ゴルフレンジでアマチュアを中心にレッスンを行う。自身も大のニューバランス好きで多くのシューズを愛用中
『フィット感』の検証。
「プレー以外の部分がめちゃめちゃ重要です」(鈴木)
まずは朝。ゴルファーにとってはスイッチが入る瞬間、ゴルフシューズに履き替える場面から。
「僕は足を入れた時のフィット感をめちゃくちゃ気にします。そこで何らかの違和感あると、一日不安になりますよね。履いた瞬間に足と一体になってくれると気が引き締まるというか、そういう感覚ってとても大事だと思っています。このシューズは履いた瞬間のフィット感が抜群で、何のストレスも感じません。これなら1日楽しく過ごせそうです」

この瞬間、ゴルファーとしての1日が始まる
フィット感で言えば、昼食時も大事な場面。前半を終え、少なからず疲労が溜まってきて、昼食時は靴紐を解いてみたり、ボアを緩めてみたりするもの。
それは『楽をしたい』気持ちの表れに他ならないし、多少なりともストレスがかかっている証拠だ。物理的な疲労もあるため、そうすることが決して悪いわけではないのだが……。では、こちらの「910 v1」はどうか?
「正直、緩めることを忘れるくらい、いい意味で“何も感じなかった”です。つまり、それだけずっとフィットし続けてくれるということですね。僕も昼食時は少し靴紐を緩めたりするのですが、そんなことをしなくても何ともない。でもこれって意外とすごいことで、自分の体験では今まであまりなかったかもしれないです」

足元が気にならず会話も弾む。「緩めることすら忘れていました」(鈴木)
『クッション性』の検証。
「疲れやイレギュラーな場面でどう感じるかですね」(鈴木)
我々アベレージゴルファーは毎回平らなフェアウェイを歩けるわけではない。どちらかというと、斜面と向き合っていることのほうが多い日だってある。
しかし実は、そういった場面でこそシューズの性能をとても感じやすい。斜面の上り下りの足への衝撃がその後に大きく影響することを我々は身を持って体験している。
「プロでもそうです。もちろん、斜面にたくさん行くわけではありませんが、我々は18ホール基本歩きでプレーします。コースが真っ平らでない限り、アップダウンはありますから“歩きやすい”のはマスト事項です。クッション性を検証するならラウンドするのが一番。歩いていれば疲労が蓄積していくので、最終ホールの自分のテンションでわかります」と鈴木プロ。
というわけで、ラウンドしてもらった最終ホール、ティーイングエリアにて。
「楽勝ですね! 結構びっくりかもです。でも、このミッドソール(FuelCell)、僕好きなんですよね。ゴルフシューズだけじゃなくてあらゆるシューズに採用されていると思うんですけど、本当に楽で疲れない。それが搭載されているということで、もちろんゴルフ用になってはいるんでしょうけど、破壊力が半端じゃないですね」(鈴木)

「びっくりするくらい疲れていないですね。もうハーフ“おかわり”行けそうです!」

つま先下がりや下り坂での負担は大きいが、そこのストレスもほぼないという
『安定性』の検証。
「僕らプロからすると一番大事な部分ですね」(鈴木)
確かに『軽くてフィット感もあって疲れない』は、大きな魅力であることは間違いない。
しかし、「スウィングしたときにストレスを感じたら我々は絶対に履かないと思います」と、鈴木プロが言うように、プロが最も大事にするのはスウィング時の安定性に他ならない。「僕の中のバロメーターは、フィニッシュ時の右足のつま先部分です。安定感のないシューズだと右足のつま先がぐらついたりしてしまうんです」と言う鈴木プロ。では、910 v1の実力はどうか?
「18ホール通して、しっかり感があってどんな場面でも安定していました。特に、朝イチのティーショットが自分にとってはとても大事なんです。朝イチは緊張して多少力むことは誰でもあります。その力みに対してシューズが“負けて”しまうとグラつくんですよね。そうするとそれがシューズのせいではなく自分のせいだったとしても、『この靴、ちょっと滑るな』みたいな、マイナスな印象を持ってしまいます。だからこそ、朝の一発目から全くブレないスウィングができたというのは、すごく安心。この軽さでこの安定感はすごいです」
ニューバランス好きの鈴木プロも大満足の結果となった「910 v1」。メーカーの謳い文句通り、軽さはもちろん、プロの力強いスウィングにも負けない頼もしい安定性を兼ね備えていた。「軽さも安定感も諦めたくない!」という“欲張りゴルファー”の方は、ぜひチェックしてほしい一足だ。

フィニッシュ時の右足の感覚が大事だという鈴木プロ。「右足でスッと立てて、違和感がないのは安定感があるシューズの証です」(鈴木)

「アッパーもやわらかいけど、やわらかすぎない。歩いていてちょうどいいです」(鈴木)
写真/三木崇徳
協力/木更津ゴルフクラブ
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