
オデッセイの「TRTL」パターは本来は高慣性モーメントがウリだが……
軽くするメリットも実は大いにある
みんゴル取材班(以下、み):オデッセイ「TRTLパター」は高慣性モーメントをウリにしていますが、先週から使い始めた西村優菜は前側の2つを2.5グラム、後ろ側の2つはさらに軽い特注の1.5gに替えているそうです。標準は前側5グラム×2、後ろ側15g×2なので32グラム軽くしていることになります。また、神谷そらも「TRTLパター」のウェイトを全部1.5グラムに替えています。慣性モーメントを落としてまでヘッドを軽くするメリットがあるのでしょうか?
宮城:ぼくは彼女の繊細なアプローチのファンですが、パターも同じで自分の感性で打ちたいプロはそもそも高慣性モーメントを必要としていません。
み:重いヘッドは転がりがよくなるといわれていますが、逆に何かデメリットがあるのでしょうか?
宮城:プロはよくパターが飛び過ぎると表現しますが、ヘッドが重いと初速が出るので曲がると読んだラインで曲がらなかったり、逆にタッチが弱くなって曲がりすぎたります。とくにUSLPGAのように速くて傾斜のあるグリーンになるほどしっかり打てないとボールが曲がってしまいます。その点、軽くて転がりが弱いヘッドのほうがしっかり打てるので曲がらなくなります。タイガー・ウッズがブレードタイプの昔のキャメロンを使っているのもそのためですし、ネオマレットを短く握って打つプロが増えたのもヘッドの重さを消すためです。
み:西村は前側のウェイトを少し重くしています。これも後ろが重い標準の設定とは逆です。
宮城:パターも前重心のほうが操作性はよくなります。ショートスラントネックを選んでいることからもわかるようにフェースの開閉をコントロールしやすくする狙いでしょう。
み:アマチュアに適正なヘッドの重さはどれくらいですか? 人によると思いますが。
宮城:昔のパターヘッドは34インチで340グラムが標準でしたが、いまのパターヘッドは350とか360グラムくらいあります。それをプロのように短く持って調整するのはあまりおすすめしません。アライメントが変わってしまうからです。しっかり打てない人は昔の軽いパターを中古で購入する手もありますが、ウェイト交換できるパターを手に入れて軽いウェイトを入れてみるのもおすすめです。そういった意味でも「TRTL」は重宝するパターです。
