恩返しのホスト大会。「数字には興味ない」と自身のゴルフに集中する藤本佳則
現在、オールアラウンド部門1位と賞金ランキングでも3位に立つなどスタッツ面で存在感を見せている藤本佳則。しかし本人は自身のスタッツについて「全く興味ないですね。基本数字に興味ないので」と意に介さない。「前半戦スウィングも崩すことなくやってこれているので、これが1年続けば自分の中で確信に変わってくると思う。そういう意味で後半戦も楽しみです」と自身のスウィングへの確かな手応えを口にした。
ホストプロとして臨む今大会への思いは強い。「いつも推薦でここ数年出させていただいていたのが、やっと自力で出られるようになって、そういう意味でもあかん時も半田会長にサポートいただいていたのは感謝しかないですし、その分、成績で恩返ししたいなというのはありますね」と力強く語った。
今大会は「~ジャンボ尾崎追悼大会~」と銘打たれており、各ホールにはレジェンド・ジャンボ尾崎のパネルが設置されている。藤本は「あの姿見ると、ちょっと怖いよね(笑)」と笑顔を見せつつ、「何回かラウンドや試合もしましたし、威圧感というか、ずっとあった方なので、その反面めちゃくちゃ優しいんですけど、やっぱおられるとドキッとなりますよね(笑)」と偉大な先輩との思い出を振り返った。

ジャンボのパネルの前で笑顔で報道陣に応える藤本佳則
大会名にもある「どれだけバーディー取れるんだ」という伸ばし合いの展開についても、「ここ数年、男子の試合はどの試合でもスコアが出ています。出していかないとダメになってきているので、我慢するのはジャパンオープンくらいで、あとは全部伸ばし合い。だからあまり意識しないですかね」と頼もしい姿勢を見せた。
左手首のケガを抱えながらも「優勝争いを」。細野勇策の深い思い入れ
一方、ポイントランキング1位と賞金ランキングでも2位につけ、好成績を残している細野勇策。しかし、オープンウィーク中にアクシデントに見舞われていた。「最初はトレーニングを結構しようと思っていたんですけど、途中で怪我をしてしまって。そこからはパター・アプローチ・ショットを痛くない程度にしていました」と左手首を負傷したことを明かした。「痛いは痛いですけど、できない範囲ではないので、ケアしつつです」と万全ではないものの、「すごくいい調整はできていると思います」と前を向く。
細野にとって、ISPSの大会は特別な意味を持つ。「自分がツアーに出始められたのも半田さんの試合がキッカケで予選会通って、ISPSの試合に出させていただいたというのもあって、思い出深い試合なので、いい成績を残せたらいいなと思います」と恩返しの活躍を誓った。
今週のコース攻略については「ティーショットも結構タイトなホールもありますし、OBも出ると思うので、その辺は気を付けつつ、しっかりセカンドショットとパターでバーディを獲っていければいいなと思っています」と冷静に分析。「思ったより結構傾斜が強いというか、日に日にスピードも出ていますし、つける位置は考えないといけないかなと思います」とグリーンへの警戒心を強めた。優勝スコアについては「パー5だとイーグルが出やすいですけど、グリーンは難しい所もあり、ティーショットも狭かったりするので、28アンダーくらいですかね、頑張ります」と予想した。
ジャンボ尾崎については「直接お会いしたことは1回もないですけど、伝説の方ですし、1回お会いしてみたかったなと思いながらまわっていました」と、コース内に設置された写真を見ながらレジェンドへ思いを馳せた。
「ずっとトップ10に入れるような成績というか、状態でいたいです。優勝ももちろんしたいですけど、しっかり優勝争いができればいいなと思います」と語った。

細野勇策(写真は26年日本プロゴルフ選手権大会、撮影/岡沢裕行)
バーディ必須の過酷な熱戦を制し、週末に笑顔を見せるのは果たして誰か。熱い4日間の幕が上がる。

