「日本ジュニアゴルフ選手権競技 Presented by Sky 男子15〜17歳の部」(8月19〜21日)の初日が19日、埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部(7443ヤード・パー71)で行われた。初日を終え、長﨑大星が7アンダー「64」で単独首位に立ち、吉行アムロが4アンダー「67」で単独2位、2024年日本アマ王者の松山茉生は1アンダー「70」の14位タイ、プロゴルファー貞方章男の長男である貞方俊輝が1オーバー「72」で37位タイにつけている。ラウンド後に行われた上位選手へのインタビューから、各選手の好発進の要因やパーソナリティをお伝えする。

吉行アムロ:「アイアンの精度」を武器に4アンダー単独2位

画像: アイアンが得意でこの日もショットでバーディを量産した吉行アムロ

アイアンが得意でこの日もショットでバーディを量産した吉行アムロ

4アンダーの好スコアで発進した高校2年生の吉行アムロは、1番、8番、16番、17番の4ホールでバーディを奪取した。

1番は残り120ヤードからピッチングウェッジで2メートルに、8番は残り80ヤードから58度で1メートルに、16番は6番アイアンで1メートルに寄せるなど、彼の最大の武器である「アイアンの精度」がいかんなく発揮された。「全体的に安定しており、ミスが少なく回れたのが良かった」と、ノーボギーのラウンドを振り返る。

ゴルフを始めたのは小学5年生と比較的遅いが、「練習場で同じ球を何回も打つ」「狙った球筋が3連続で思い通りにいくまで終われない」という反復練習が、彼を支えている。

目標とするプロゴルファーには金谷拓実を挙げ、パッティング技術やアイアンの正確さを重視するプレースタイルを高く評価している。「明日も今日より良いスコアを出して、自分のゴルフを貫きたい」と意欲を示した。

松山茉生:圧倒的な飛距離とデータ分析でプロの世界へ

画像: 約1週間前に交換したドライバーで最後の日本ジュニアに挑んでいる松山茉生

約1週間前に交換したドライバーで最後の日本ジュニアに挑んでいる松山茉生

2024年の日本アマ王者である松山茉生は、前半のショートパットに苦しんだものの、約40分間あったハーフターンの休憩時間のうち20分を使い、ロッカールームでパッティングストロークの素振りを行って修正。後半に3連続バーディを奪って「70」にまとめ、1アンダーで初日を終えた。

松山の最大の武器は、ヘッドスピード56m/sから放たれる圧倒的な飛距離だ。ドライバーのキャリーは310〜320ヤードに達し、条件が揃えば330ヤード飛ぶこともあるという。「これ以上飛ぶと日本じゃ狭いです(笑)」と語るほどで、今後は100ヤード以内のウェッジコントロールを課題に挙げている。

また、ナショナルチームに入ってからはボールデータ(スピン量や打ち出し角など)を深く意識するようになり、「技術のほうがデータより大事だと思っていたが、視野が広がって良くなった」と、データ分析に基づいたゴルフを展開している。

憧れの選手は、同じ名字である松山英樹。「松山英樹さん以上に世界で長く活躍したい」と語る彼だが、高校卒業後は大学進学ではなく、プロ転向(日本アマ優勝の資格でサードQTから挑戦)を決断した。「早いうちにチャレンジしたい」と、己の腕一つで厳しい世界へ飛び込む覚悟を口にした。

貞方俊輝:後半の3連続バーディで挽回した“ポジティブ”な姿勢

画像: 「ドライバー練習が好き」と語る貞方俊輝

「ドライバー練習が好き」と語る貞方俊輝

プロゴルファー貞方章男の長男である貞方俊輝は、前半こそショットやパッティングに苦戦し1オーバーで折り返したが、後半は11番でバーディを奪うと、13番、14番を連続バーディとし挽回を見せた。16番、17番でもパーセーブパットを沈め粘り強さを見せたが、最終ホールを3パットのボギーとしてしまい「最後にやらかしてしまったのが残念」と悔やんだ。

小学5年生から本格的にゴルフを始め、父親からは「戦略的に考え、プレーすることが一番大切だ」と教えられ、昨年からスコアが大きく向上したという。

一番得意なクラブはドライバーで、「ドライビングレンジに行くと、ずっとドライバーばかり打っている」と明かす。目標とする選手はローリー・マキロイ。自身のアピールポイントを「ポジティブなところ。失敗してもあまり落ち込まず、すぐに立ち直るタイプ」と語る貞方は、「一年を通して安定した良いパフォーマンスを維持し、将来は海外で活躍できるプロになりたい」と力強く目標を掲げた。(文/山口哲平)


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