神奈川県の大箱根カントリークラブ(6657ヤード・パー72)で開催中の国内女子ツアー「CAT Ladies 2026」の2日目が終了した。上位争いが白熱するなか、ギャラリーの視線を集めたのが、首位タイに立った吉田鈴と、7月中旬に開催された「明治安田レディス」ぶりに上位に浮上した吉﨑マーナだ。2人には「体づくり・休養」と「猛練習」という、対照的なアプローチがあった。
画像: 「CAT Ladies 2026」2日目は、首位タイに吉田鈴、3位タイに吉﨑マーナが入った(撮影/有原裕晶)

「CAT Ladies 2026」2日目は、首位タイに吉田鈴、3位タイに吉﨑マーナが入った(撮影/有原裕晶)

パット復調とクレバーな自己管理で単独首位に立つ吉田鈴

画像: 「パッティングのイメージがよかった」という吉田

「パッティングのイメージがよかった」という吉田

この日、8バーディ2ボギー、通算9アンダーという見事なゴルフで首位タイに浮上したのが吉田鈴だ。

「最近はパッティングでラインが読めていないことが多かったのですが、今日は結構イメージと実際の転がりが合っていました。フェアウェイのキープ率も高かったです」と、ボギーの少ない安定したプレーが実を結んだ。

夏場の過酷な連戦については「若干体力が落ちているなと感じているが、スコアには表れていない」と語り、トレーニングの重要性を改めて感じているようだ。

「トレーニングするためにも体力が必要なので。でも、一年間やってきたぶん、練習の効率がよくなり時間を取れるようになりました。トレーニングの動きも自分で考えてできていますし、朝も技術面以外に試すことがいっぱいありますね」

プロ2年目、ツアー2勝目を目指す吉田が選択したのは技術面よりもトレーニング。その理由は「(技術面を修正する練習も)もちろんやりたいけど……。でも、体が成長しないとその動きはできないと思っている。まずはトレーニングをして感覚を掴むことが大事」と語り、練習ラウンドを行わず、睡眠時間を8時間確保するなど、今は休養と体づくりを最優先している。

また、強さを支えるのは「5年後、30歳手前にはどうなりたいか」という将来像だ。

「中だるみすると目標から遠ざかってしまうと思う。気持ちの面でモチベーションを高めるために意識しています」

最終組で挑む最終日。「本当に楽しみ。最終組は(優勝した)『ヨネックスレディス』に続いて2回目で、まだ緊張感覚えているくらい。明日も同じ感じになると思う。最後まで気を抜かずに戦いたい」と最終日を見据えた。

練習量倍増で不調を払拭し、米ツアーを夢見る吉﨑マーナ

画像: アウトコースだけでスコアを4つ伸ばした吉﨑(撮影/有原裕晶)

アウトコースだけでスコアを4つ伸ばした吉﨑(撮影/有原裕晶)

吉田とは対照的に「圧倒的な練習量」で、アウトコースを4バーディノーボギーとし、通算8アンダーの3位タイに浮上したのが吉﨑マーナだ。

直近3試合での連続予選落ちを打破するため、今週は準備から意識を変えた。「いつもの倍近く練習時間を当てて、今週はフォーカスしてやるって決めていた」と語る通り、豊富な練習量で自身のゴルフと正面から向き合った。

その成果は如実に表れた。

「今日はティーショットが安定していて、ショットも大きなミスがなかったのが良かったです。アウトでもしっかり取っていくことはできました。でもやっぱりインの11番から14番ぐらいまでの長くてタフなホールでボギーが一つあったので、全体的には80点、70点くらいかなと思います」

3位タイという結果を冷静に捉える彼女の視線は、世界を見据えている。

「21歳の年までに『米女子ツアーに行きたい』という思いがあるので、日本の舞台ではありますが『TOTOジャパンクラシック』に出場したいという目標があります。今年出場を経験できるかできないかでは大きな差ですし、そこから逆算すると、今週優勝するイメージを持って臨んでいるので、しっかりと勝ち切りたいです」

幼い頃から宮里藍さんに憧れ、飛距離をアドバンテージとしないマネジメントを参考に研鑽を積んできた。若き大器は確かなビジョンを持ち一歩ずつ階段を上っている。

体づくりと休養で英気を養う吉田と、豊富な練習量で壁を突破した吉﨑。調整方法は相反するが、目指す高みは同じだ。大箱根の難コースを舞台に、若き2人はどのような最終日を迎えるのか。夢へ近づく瞬間を見逃すわけにはいかない。(文/川野真美)


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