
「本当にきれい。ラインが合えば綺麗に転がってくれる」と、グリーンに好感触を抱く永井(撮影/有原裕晶)
「パッティングとアプローチが良い」粘りのゴルフで波に乗る
ホールアウト後、永井は「この2日間はパッティングとアプローチがいい」と手応えを語った。
「1番ホールがもっともバーディを取りやすいチャンスホール。そこで取れないとアウトコースは苦しい展開になってしまう」と思いスタートしたものの、ティーショットはラフへ。「今日もダメなのかなと思いながら始まった」と明かすが、その後、しっかりパーオンに成功。結果はパーだったが、いい流れを引き寄せた。
試合のポイントとなったのが、7番(334ヤード・パー4)と8番(378ヤード・パー4)だ。
7番では112ヤードのセカンドを48度のウェッジでピン横4メートルにつけ、「ちょっと強いな」と思った球が入ってくれ、この日最初のバーディを奪う。続く8番ではアプローチをワンピンほどオーバーさせたが、難しいパーパットをねじ込んだ。「8番のパーパットが入ったのが大きかった」と振り返るように、このピンチを耐え抜いたことが後半の猛攻へとつながった。
芝の課題と身体のケア、試行錯誤の末に見せる安定感
後半では、10番(365ヤード・パー4)で手前6〜7メートル、11番(424ヤード・パー4)で横6メートルのバーディパットを沈めるなど、寄らないショットに対して粘りの一打でスコアを伸ばした。その背景には、グリーン上への好感触と芝のコンディションが影響している。
「グリーンがすごくきれいなので、パッティングはラインに乗せられれば入る気がしています。それよりも洋芝からこういう芝に久しぶりに戻ってきて、ボールが少し浮いていることで出球や縦の距離感が合わなかったりで。そこにはちょっと苦戦しているかなと思います」
練習場ではアイアンをティーアップして打ち込みすぎないよう入射角を意識するなど、繊細な調整を重ねている。
また、体力的な心配は比較的感じていないものの、アップダウンの激しいコースによる足の負担を感じており「過去一レベルで足に乳酸がたまっている」と本音を漏らす一幕も。これには持ち込んだブーツ型の圧迫マッサージ機器「ノルマテック」を連日使用し、入念なコンディション維持に全力を注いでいると語った。
メジャーも見据え「変なことをせず頑張りたい」

7月の「ミネベアミツミレディス」で2017年以来のツアー通算2勝目を挙げ、現在メルセデス・ランキング3位に入っている(撮影/有原裕晶)
今季はメルセデス・ランキングで3位に入り、精神的にも余裕が生まれた永井。
「このランキングになって、周辺の順位の人たちのスコアを見ると、『やっぱりみんな上手いな』と思います。あんまり離されたらダサいから、『まぐれ』と思われないように必死で頑張っています(笑)」と謙虚に笑った。
最後には「メジャーに向けて不安要素がないように今は修正しながらプレーしている。最終日もいい位置にいったら上を狙っていきたいけれど、プレースタイルは大きく変えずに、いつも通りのゴルフで挑みたい」と控えめに意気込み、力を入れすぎない平常心で最終日へ挑む。(文/川野真美)
