
今季はQT76位からスタート、出場機会を増やしてリランキングを突破し、8月にツアー初優勝を飾るなど大ブレークした吉澤柚月
優勝後は「周りから見られることも多くなりましたし、上にいるのが当たり前というふうに見られているのも感じる。それは自分でもプレッシャーを感じることもあります」と変化を語るが、表情は明るい。
飛躍のきっかけは昨年の夏からつかんだパッティングだ。
「それまでショットはまだまだでしたけど、パターで流れを作れなくて。それが去年のこの時期から良くなりだした」
打ち方は変えず、距離感を意識。「1.5メートル以内は外さないように練習を重ねて、自信を持って打とうと決められるようになりました。それで入らなくても、切り替えられる」という。
次の目標は2勝目だ。「複数回優勝している選手こそが本当に強い選手。2勝目のチャンスが来たら逃さないように準備しています」と力を込める。
そのためにも常に優勝争いに加わることを目指す。「結果的に上位にいるのと、優勝争いをして上位で終わるのでは違います。最終日に優勝争いできる位置に3日間、4日間いつづけたい」と、来週のメジャー「ソニー日本女子プロ選手権」などを含む最終戦に向けて、さらなる高みを見据えている。
そんな勝負の世界で戦う女子プロの素顔は、いま話題のドラマ『VIVANT』に夢中な等身大の22歳だ。最終日である日曜日の夜は、飛行機などの移動で見られない日以外はリアルタイムで視聴し、放送直後からスマホで考察にハマる。「みんな何を思って見ているのかを調べて、『えー!』みたいな(笑)」と笑う。
奇しくも、今週の会場である「GOLF5CCみずなみC」が位置する岐阜県は、その『VIVANT』の国内ロケ地として話題になったエリアでもある。
ドラマは『VIVANT』、女子ゴルフは「吉澤柚月」――。日曜日の最終日、リーダーボードの最上段で話題を独占し、新たなドラマの主役になれるか。2勝目を狙う吉澤の挑戦が、縁ある岐阜の地で幕を開けている。
