
13歳当時の金田久美子
大きなドローが小さなドローボールに進化

ゴルフ5初日の金田久美子
この日は5番で3メートル、6番で3メートル、7番は第2打を1メートルにピタリ。さらに8番では8〜10メートルの長いパットを沈め、9番も150ヤードから5Uで1メートルに寄せて5連続バーディを奪った。
「前半は良かったんですけど……」と振り返る金田は、満足げな中にも少し悔しさをにじませた。後半の10番(パー5)では、2打目を右にふかしてクリークに入れてしまいボギー。この場面ではアプローチも寄せ切れず、前半の勢いが止まってしまった。
それでも、かつて苦手意識のあった本コースは、25年前と比べて大きく違って見えているという。
11歳当時は飛距離が出ず、球筋も大きく左に曲がるドローボールだった。左へ傾斜するホールではターゲットの真ん中を狙っても左ラフまで流れてしまい、苦手意識を払拭できずにいた。
現在はストレートに近い軽いドローで「昔は右端に置かないとフェアウェイにいかないイメージでしたが、今は真ん中を狙えばだいたい真っすぐ飛ぶ。昔よりコースが広く感じるようになりました」と笑顔を見せる。
みずなみは、昨年10月に他界した父・弘吉さんとの懐かしい思い出が詰まる場所でもある。当時の大会で、人気ゴルファーだった東尾理子と同組で回り、初日のラウンド後に「理子ちゃんに勝ったよ!」と父と喜び合ったという。しかし、結果は通算160ストロークで予選落ちだった。
東尾は上下白のウェアで、中のアンダーウェアが少し透けて見えるセクシーな装い。これを見た父が「うれしいな」と興奮して喜んでいた光景を、今でも鮮明に覚えているという。
また当時の自分には「こいつ、マジ生意気やなと思う」と苦笑い。プロと目を合わせるのが恥ずかしくてあいさつができず、怒られたこともあったそう。

左サイドに踏み込んでインパクトできているという金田
37歳となった今、初日の好スタートにも冷静だ。最近の試合で2日目以降は伸び悩む傾向を分析。インパクトで左サイドの股関節にしっかり乗せてクラブを引いて、トップから左サイドに踏み込んでいく動きを維持できないことが多いことが原因だという。「疲れてくると踏み込めず、左サイドが浮いてしまう。明日が本当に大事。しっかり体をケアして耐えたいです」と気を引き締める表情を見せた。
亡き父の思い出を胸に、心身ともに進化した金田久美子が、2日目以降もみずなみを力強く攻略する。
