
現代は「ボディワッグル」を選手が多い(写真ばイメージ)
スウィング観察はワッグルから!
ゴルフはテニスや野球と違ってリアクションスポーツではありません。向かってくるボールにタイミングを合わせて打つのてはなく、目の前に静止しているボールを自分のリズム、間合いで打つのがゴルフです。
安定したショットを続けるには、このリズムや間合いを一定にし、身体がスムーズに動くようにしたいものです。そのためのポイント、特に「ワッグル」についてを考えていきましょう。
スウィングを始める前に腕や肩、手首を動かす動作がワッグルです。これを取り入れることで、硬直しがちな腕の筋肉や手先をほぐし、スウィングの始動をスムーズにする効果があります。
昔のプロゴルファーは皆独特のワッグルをしていました。シニアツアーなど往年の名プレーヤーの動画を観ると、多くの選手が手首を曲げたり伸ばしたりする動きを繰り返し、その後テークバックを始めていることが分かるでしょう。
余談ですが、70年代~80年代に活躍したヒューバート・グリーンという選手は、ワッグルを30回以上も繰り返すことで有名でした。その回数は優勝争いとなると更に増え、ギャラリーも面白がってカウントするほど、名物になっていました。
ジャック・ニクラス、トム・ワトソン、グレッグ・ノーマンなどもみな独特なワッグルがあり、ジュニア時代はよく物真似をしたものでした。
話が古くてすみません。
当時の選手たちの動きで共通していたのは、手首を大きく動かすことでした。体積が200㎖に満たないコンパクトなドライバーの時代、リストターンが重要視されるスウィングを反映するように、手首を柔らかく使うイメージの動きが多く見られました。
現代のツアー選手たちのワッグルはどうでしょう。もちろん例外はありますが、多くの選手はワッグルといっても手首をコックする動きはわずか。胸や肩全体を動かすようなボディ主体のワッグルをおこなうタイプが多いのではないでしょうか?
昔の選手のワッグルと比べてみると、ワッグルをおこなうというよりも、テークバックを途中まで行って、またアドレスの位置に戻す。そんな動きがよく見られます。やはり、これもリストターン、フェースの開閉を抑えた現代のスウィングのイメージを反映しているが故の傾向のように感じます。
こう考えてみると、ワッグルにはこれから始めようとするスウィングのイメージをトレースするような動きが多く、どんなイメージで振りたいのか、ということが表れている。と言えるのではないでしょうか?
そう、ツアー選手の動きを取り入れたい、参考にしたい。という時、スウィングだけでなく、ワッグルのアクションも観察するようにすると、イメージが作りやすいと思います。
また現代のツアー選手に多く見られる「ボディワッグル」。多くのゴルファーに参考にしていただきたいポイントが沢山あります。
①スウィングの始動時に腕だけが動き出すのではなく、胸や肩が同時に動き出す、一体感のある動き。
②大きい筋肉が動き出すため、ゆったりと安定したリズムに見える。
③グリップエンドと身体との距離が一定に保たれ、腕や手先がスウィングプレーンから外れにくい。
などなど。
「手上げ」や「早打ち」などに悩んでいるというゴルファーには、この「ボディワッグル」の動きが参考になるかも知れません。スウィングを観察するならワッグルから。参考にしていただけたら幸いです。
