
同大会の前年度覇者・比嘉一貴が連覇を目指す(撮影/岡沢裕行)
アウェーの激闘を制した前回大会の記憶
昨年の同大会で、比嘉は2022年に続く大会2勝目を挙げた。
彼にとって、同一試合で2回の優勝を飾るのは過去ツアー7勝のなかで初めてだった。もちろん、その勝利は決して容易なものではなかった。1打差の首位でスタートした最終日。序盤の4連続バーディで一時4打差をつけたが、13番では痛恨のボギーを叩いてしまい終盤は地元韓国出身のR・T・リーとの熾烈なデッドヒートとなった。アウェーの熱狂的な大歓声に包まれるなか、比嘉は平常心を保ち、最終18番ではグリーン外から確実に寄せてパーセーブ。1打差で逃げ切るという、試練を乗り越えた末に手にした勝利だった。
パット好調、連覇へ向け「伸ばし合い」を制す
そして今年、連覇を懸けて再び韓国の地を踏んだ。
開幕前日の練習日、1年ぶりのコースについて「昨年は優勝争いをするなかでアドレナリンが出ていた状態だったし、昨日は朝早く、そこまでアップもせずに出たということもあり、昨年より飛んでなくて、長く感じた」と率直な感想を漏らした。
しかし、コンディションへの不安はない。「ショットは悪くないですし、最近はパットも安定していて割とラインも合っていたし、いい状態です。いつも練習ラウンドでは調子がよくなくて、よい印象がないのですが、昨日は良かったなという感じでした」と、手応えを口にしている。
今年のコースは全長7502ヤード(パー72)。天候によって難易度が激変する舞台だが、今年のスコア展開について比嘉は「今週はグリーンもフェアウェイも柔らかく、伸ばし合いになると思います。昨年みたいにショットでバーディを獲っていく状況が必要」と分析。アグレッシブなプレーが鍵を握ると見ているようだ。
「ディフェンディングチャンピオンとして、恥ずかしくない結果にしたいと思います」(比嘉)
最後にそう語った比嘉。数々の試練を越え、確信と自信を手にした王者が、再び頂点を目指してティーオフの時を迎える。
