難易度1位の5番をバーディでクリア。流れを決定づけた前半戦
初日を10アンダーの「62」というビッグスコアで終えた宮本。最終日は雨の中でのプレーとなったが、その強さは揺るがなかった。
ラウンド後の宮本は、「ショットもパットも良かったですね。今日はなかなかうまくいかない部分もありましたけど、昨日に関してはやるべきことをやり切れた一日でした。なかなかああいう日はないと思いますけど、本当に(初日は)100点満点の内容だったと思います」と満面の笑みで振り返った。
最終日のホールバイホールを見ると、宮本の“強さ”が際立つポイントがある。それは前半の5番(432ヤード・パー4)だ。
大会を通じて最も難易度が高かった(平均ストローク4.472/難易度1位)このホールで、宮本はきっちりとバーディを奪取している。その後も7番、8番(難易度9位タイ)とバーディを重ね、アウトを「33」で折り返した段階で、後続との差は決定的なものになっていた。
後半に入り11番、14番、15番でもバーディを追加。上がり3ホール(16番ボギー、17番ダブルボギー)でスコアを落としたものの、それまでに築いた貯金がモノを言い、悠々と逃げ切った。初日から続く「イメージ通り」のショットの精度が、雨の最終日でも大きな破綻を生まなかった証拠だ。
11〜12フィートの高速グリーンを完全攻略
泉国際GCの距離は6614ヤードとシニアツアーの中でも決して長くない。宮本自身も「距離はそこまで長くないですが、しっかりと良いラインにつけないとバーディはなかなか獲れない」と語っている。
勝負の分かれ目となったのは、11~12フィートという速さに仕上がっていたグリーンへの対応力だ。
「去年も思いましたけど、このゴルフ場はグリーンが特徴的ですね。今年は特にスピードが出ていました。今回は自分のイメージと実際のスピード感がすぐに一致しましたし、曲がるラインも入ってくれました。セカンドショットの距離感も非常に良くて、バーディチャンスをたくさん作れました」
最終日のパット数は「26」。初日も「25」パットと2日合計で「51」パット。パット数2位の鈴木亨が「54」パットなので、いかにパッティングが好調だったかわかるだろう。
高速グリーンに対して恐怖心を抱くのではなく、「イメージとスピード感が一致した」ことで、宮本は自信を持ってパッティングに臨めた。セカンドショットの精度の高さと、ラインを読み切るパッティングが見事に融合した結果が、2日間トータル13アンダーという別次元のスコアを生み出したのである。
プロアマ形式を楽しむ心の余裕と、4年連続賞金王への歩み

優勝賞金540万円を加算し、賞金ランキングトップの岩本高志に534万412円差に縮めた宮本勝昌(写真/大会提供)
今大会はゲストのアマチュアと同組で回るプロアマ形式で行われた。宮本は「レギュラーツアーではなかなかできないことが、シニアツアーではできます。プロからワンポイントアドバイスを受けながらラウンドできるのも魅力ですし、参加された方々にも喜んでいただけたんじゃないかなと思います」と、ホスト役としての役割も存分に楽しんでいた。
「仙台は食の楽しみがありますからね。日程が決まってから、今年はどこの牛たん屋さんへ行こうかなと考えていました(笑)」と語るほどの心の余裕。シニアツアーの雰囲気を心から楽しみながら、いざ勝負となれば圧倒的な実力を見せつける。
「これまでのところ、毎年優勝できていますし、これからも優勝回数を増やしていきたいと思っています。引き続き、しっかり調整して優勝争いができるよう頑張りたいですね」と語る宮本。シニアツアー3年連続賞金王は4年連続に向けて更なる加速を誓った。
