【明】初日「63」の大爆発! 杉浦悠太がPGAツアー昇格圏内へ好スタート

7バーディノーボギーのラウンドで7位タイスタートした杉浦悠太(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)
この過酷なサバイバルレースの初日、日本の若武者が光を放った。
今季、レギュラーシーズン最終戦の「アドベントヘルス選手権」で劇的な初優勝を飾り、ポイントランク23位に急浮上して今大会を迎えたルーキーの杉浦悠太だ。昇格ラインとなる20位までは約14.5ポイント差に迫っており、初戦での爆発が期待されていた。
そのプレッシャーを跳ね除けるように、杉浦は初日から躍動した。ボギーを一切叩かない完璧なゴルフで7つのバーディを奪い、7アンダー「63」をマーク。首位と2打差の7位タイという絶好のスタートを切った。
この大爆発を支えたのが、冴え渡ったショットとパッティングだ。アプローチの貢献度を示す「SG: Approach to Green」は「3.683」で堂々の全体1位を記録。さらに決めたパットの総距離(Feet of Putts Made)も「146フィート1インチ(約44.5メートル)」で全体3位(SG: Putting 10位)と、ショット・パットが完璧に噛み合った。8月に初優勝を飾った「アドベントヘルス選手権」でも、初日に「62」を出して勢いに乗っただけに、得意の爆発的ロースコア合戦のパターンにハマっている。上位陣にはアダム・ハドウィン(4位タイ/7アンダー)やタイラー・ダンカン(2位タイ/8アンダー)らPGAツアー優勝経験者がひしめく中、ルーキーの杉浦が堂々と上位争いを繰り広げている。
【動画】「どこを狙った?」杉浦悠太が完璧にラインを読みバーディを奪取【コーンフェリーツアー公式X】
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x.comファイナルズでは、優勝ポイントが通常の500ptから「600pt」へと引き上げられ、上位進出時の獲得ポイントも跳ね上がる。初日終了時点の暫定ポイントランキング(Proj. Points List)を見ると、杉浦はスタート前の23位から順位を上げ、PGAツアー昇格圏内となる「17位」へとジャンプアップしている。もちろん「いまのままの順位で72ホールを終えれば」という条件付きだが、勢いに乗る24歳が、夢の舞台への扉を力強くこじ開けようとしている。
【暗】石川遼は111位タイ発進。パッティングで精彩を欠く

111位タイと出遅れた石川遼(写真は25年ダンロップフェニックス、撮影/有原裕晶)
杉浦の躍進とは対照的に、厳しい現実を突きつけられたのがベテランの石川遼だ。
レギュラーシーズンをポイントランク39位で終え、上位でのフィニッシュが求められる石川だったが、初日は4バーディ・4ボギーのイーブンパー「70」でホールアウト。ショット面はまとまったものの、パッティングの貢献度(SG: Putting)が「-2.839(136位)」とグリーン上で苦しみ、出場156人中111位タイという厳しい出遅れとなった。
この結果を受け、初日終了時点の暫定ポイントランキングで石川は43位へと後退している。
石川にとって最大の懸念は、PGAツアーカード(トップ20)への距離だけではない。全4戦を戦い抜くためには、まず今大会終了後に「ポイントランク132位以内」を維持し、第2戦(ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権)への切符を確保することが絶対条件となる。現在43位という暫定ランクを考えれば、次戦への進出自体は問題ないものの、下位に沈んだままポイントを加算できない状態が続けば、じわりじわりと足切りラインへと飲み込まれる危険性を孕んでいる。
明日の運命の第2ラウンドに向けて
杉浦悠太は、この好位置をキープし、大量ポイントを獲得して昇格をより確実なものにするために、初日のようなボギーフリーの安定したプレーを継続できるかが鍵となる。
一方、イーブンパー(111位タイ)と出遅れた石川遼にとって、第2ラウンドの至近目標は「36ホール終了時の予選カット(上位65位タイまで)」を突破することだ。初日終了時点で65位タイラインは2アンダー前後となっており、決勝ラウンドへ進むには「65」や「64」クラスの猛烈なバーディラッシュが必須となる。予選落ちによるポイント無加算を回避し、生き残りを果たすための真価が問われる18ホールとなる。
PGAツアーへの切符をかけた死闘。第2ラウンドののリーダーボードから目を離せない。
