来季のPGAツアー出場権(トップ20)をかけた最終決戦、「コーンフェリーツアー・ファイナルズ」の初戦となる「シモンズバンクオープン」の第2ラウンドが終了した。日本から参戦した杉浦悠太と石川遼の2人は、結果だけでなくスタッツ(データ)の面でも見事なまでに対照的な「明暗」を分ける結果となった。

【光】杉浦悠太がPGAツアー昇格圏内に弾み

画像: 首位と4打差の7位タイで週末に進んだ杉浦悠太(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)

首位と4打差の7位タイで週末に進んだ杉浦悠太(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)

初日をボギーフリーの「63」で飛び出した杉浦悠太は、第2ラウンドでも「67」をマークし、通算10アンダーの7位タイと好位置をキープした。

彼の躍進を支えているのは、高いアイアンショットの精度だ。初日に「SG: Approach to Green(グリーンを狙うショットの貢献度)」で「3.683(全体1位)」という圧倒的な数値を叩き出した勢いそのままに、第2ラウンドでも「1.672(全体21位)」と安定したショット力を発揮している。

さらに驚異的なのが、グリーンを外した際のリカバリー率(Scrambling)だ。初日は3回中3回、2日目は4回中4回、2日間通算で7回中7回(100%・全体1位タイ)とピンチをすべて凌ぎ切っており、36ホールを終えてボギーはわずかに1つという隙のなさを見せつけている。

前戦での優勝によりポイントランキング23位で今大会を迎えた杉浦だが、この2日間の活躍により、暫定ポイントランキング(Proj. Points List)では「19位」へ浮上。最大の目標であるPGAツアーカード獲得圏内(トップ20)に突入し、さらなる上位進出を射程圏内に捉えている。

【影】グリーン周りで失った1.6打……石川遼の無念と敗因分析

一方、杉浦の躍進とは対照的に、残酷な現実を突きつけられたのがベテランの石川遼だ。

今大会は異次元のスコアインフレとなり、首位の3人が記録した通算14アンダー「126ストローク」は、大会の36ホール最少ストローク新記録(従来127)を更新した。予選カットラインが「4アンダー(136)」という驚異的なバーディ合戦が繰り広げられる中、初日をイーブンパーの「70」で終えていた石川は、巻き返しを期して第2ラウンドに臨んだものの再び「70」にとどまり、通算イーブンパーで無念の予選落ちとなった。

スタッツデータは、彼がどこで躓いたのかを如実に物語っている。苦戦の最大の要因はショートゲームだった。初日はパッティングの貢献度(SG: Putting)で「-2.839(全体136位)」とグリーン上で苦しみ、スコアを伸ばさなければならない第2ラウンドでは、グリーン周りのアプローチ(SG: Around The Green)で「-1.603(全体139位)」と大きく打数を失ってしまった。ショットメーカーたちがバーディを量産する中、石川の持ち味であるグリーン周りでの失点が致命傷となった形だ。

石川遼のサバイバルは続く。次戦進出のボーダーライン「132位」の行方

予選落ちとなった石川だが、彼のサバイバルが終わったわけではない。日本のファンにとって最大の関心事は「彼は次戦に進めるのか?」という点だろう。

ファイナルズのルールにより、今大会終了時のポイントランキング上位「132人」に入らなければ、第2戦(ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権)へ進むことはできない。大会前のランキングで39位につけていた石川は、今回の予選落ちにより暫定「42位」へと後退している。

現在、暫定ランキング132位以下の選手が7名も予選を通過しており、彼らが週末の決勝ラウンドで上位に食い込めば、ボーダーラインが変動するリスクはある。しかし、初日のグリーン上から2日目はグリーン周りへと苦戦箇所が移りながらも、暫定42位という位置は第2戦(132人枠)への安全圏内だ。ここでしっかりと気持ちを切り替え、第2戦からの巻き返しに期待したい。

決勝ラウンドの杉浦に期待:ライバル・オルティスとの直接対決へ

現在、首位には通算14アンダーで3人が並ぶ大混戦となっている。その首位集団の中に躍り出たのが、大会前にPGAツアー昇格ライン「20位」に位置していたアルバロ・オルティス(746.25pt)だ。2日目にコース記録タイの「61(9アンダー)」を叩き出して首位へ駆け上がった直接のライバルに対し、4打差の7位タイにつける杉浦悠太。まさに「PGAツアーカードを巡る直接対決」の様相を呈している。

アイアンのキレとリカバリー率100%を武器に、週末のチャージ次第で優勝ポイント(600pt)を獲得し、一気にPGAツアーへの切符を確実にする絶好のチャンスだ。若き才能が決勝ラウンドでどこまでリーダーボードを駆け上がるのか、大いに期待が高まる。


This article is a sponsored article by
''.