国内女子ツアーの第2回リランキング戦線が最終局面を迎えている。ポイントが2倍となる先週の公式戦「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」では、大舞台のプレッシャーをはねのけ当確ラインを突破した選手や、劇的なジャンプアップを果たした選手が現れた。

【第2回リランキングについて】

第2回リランキングの対象となる最終試合は、9月25~27日に開催される「第53回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」。つまり、残り2試合の成績で決まることになる。

みんなのゴルフダイジェストでは今回の第2回リランキング突破の「当確基準」を200ptsに設定している。その理由を説明しておこう。

過去実績だけを見れば160〜170pts台でTOTOジャパンクラシックを除く全試合に出場していた(2024年:27位葭葉ルミ/169.45pts、2025年:31位吉川桃/156.22pts)。リランキングはポイントの絶対値ではなく「順位」の争いであるため、残り2試合で下位選手が上位フィニッシュして逆転してくることもある。つまり、ボーダーライン自体が大きく押し上げられることもありうるのだ。

上記の理由から下位の猛追をかわし、確実に終盤戦の出場権を掴む安全圏として、200ptsを当確ラインとして算出した。

第2回リランキングまでの残り試合
第27戦:「第57回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」
第28戦:「第53回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」

リランキング突破をほぼ確定的にしている選手たちは?

▼暫定リランキング順位 ※黒太文字はピックアップ選手

1:(1stリランク3位)藤本 愛菜/717.06pts
2:(1stリランク1位)政田 夢乃/620.22pts
3:(1stリランク10位)宮澤 美咲/579.97pts
4:(1stリランク8位)仲宗根 澄香/559.30pts

===シード権当確ptsライン(500pts)===

5:(1stリランク7位)皆吉愛寿香/441.49pts
6:(1stリランク16位)大出 瑞月/406.63pts
7:(1stリランク43位)蛭田 みな美/359.19pts
8:(1stリランク4位)川﨑 春花/337.00pts
9:(1stリランク5位)川岸 史果/313.40pts
10:(1stリランク6位)福山 恵梨/311.90pts
11:(1stリランク45位)神谷 桃歌/296.78pts
12:(1stリランク9位)森井 あやめ/277.44pts
13:(1stリランク15位)岩井 明愛/275.00pts
14:(1stリランク18位)山路 晶/272.58pts
15:(1stリランク37位)鳥居 さくら/266.60pts
16:(1stリランク51位)吉本 ここね/265.30pts
17:(1stリランク14位)金田 久美子/236.16pts
18:(1stリランク35位)前多 愛/233.80pts
19:(1stリランク11位)古江 彩佳/229.85pts
20:(1stリランク12位)セキ・ユウティン/229.33pts
21:(1stリランク20位)藤田 かれん/221.99pts
22:(1stリランク33位)髙久 みなみ/220.53pts
23:(1stリランク40位)尾関 彩美悠/219.29pts
24:(1stリランク24位)吉﨑 マーナ/215.96pts

===第2回リランキング当確ptsライン(200pts)===

25:(1stリランクー位)勝 みなみ/193.75pts
26:(1stリランク17位)大久保 柚季/187.03pts
27:(1stリランク23位)沖 せいら/179.94pts
28:(1stリランク60位)浜崎 未来/169.85pts
29:(1stリランク26位)ささき しょうこ/167.33pts
30:(1stリランク19位)一ノ瀬 優希/165.93pts
31:(1stリランク67位)古家 翔香/165.82pts
32:(1stリランク42位)エイミー・コガ/157.71pts
33:(1stリランク34位)横峯 さくら/129.88pts
34:(1stリランク27位)平塚 新夢/129.88pts
35:(1stリランク36位)奥山 純菜/129.37pts
36:(1stリランク21位)ジ・ユアイ/127.74pts
37:(1stリランク39位)髙木 優奈/122.74pts
38:(1stリランク38位)六車 日那乃/122.33pts
39:(1stリランク30位)森田 遥/121.97pts
40:(1stリランク49位)後藤 未有/118.30pts
41:(1stリランク28位)高橋 しずく/116.40pts
42:(1stリランク25位)下川 めぐみ/113.90pts
43:(1stリランク41位)上野 菜々子/113.61pts
44:(1stリランク50位)P・サイパン/98.04pts
45:(1stリランク48位)池ヶ谷 瑠菜/90.29pts
46:(1stリランク32位)山本 景子/80.21pts
47:(1stリランク53位)吉川 桃/77.99pts
48:(1stリランク31位)寺岡 沙弥香/73.72pts
49:(1stリランク75位)大須賀 望/71.50pts
50:(1stリランク44位)馬場 咲希/69.41pts

メジャーの重圧を跳ね除けた! 当確ライン「200pts」突破の吉﨑マーナ&尾関彩美悠

画像: 先週開催された公式戦「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」でポイントを稼いだ尾関彩美悠(右)と吉﨑マーナ(左)は、見事第2回リランキング突破ラインを超えた

先週開催された公式戦「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」でポイントを稼いだ尾関彩美悠(右)と吉﨑マーナ(左)は、見事第2回リランキング突破ラインを超えた

先週の公式戦「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」を経て、新たに2名の選手が第2回当確ラインとされる「200pts」を突破し、終盤戦の出場権を確実なものとした。

▶尾関 彩美悠(暫定23位/219.29pts)
大会が開幕する前は188.29pts獲得していた尾関。21位タイに入り31.00ptsを獲得して当確ラインを突破した。前半戦は予選落ちが続いたが、中盤戦では「資生堂・JALレディス」以降8試合連続で予選落ちなしという安定感を発揮。着実にポイントを積み重ね、ついに当確圏内に滑り込んだ。

▶吉﨑 マーナ(暫定24位/215.96pts)
大会前は199.46ptsだった吉﨑。今大会で31位タイに入り16.50ptsを獲得し、200ptsの壁を突破した。「ニチレイレディス」で2位タイに入り躍進して以降、「明治安田レディス」15位タイ、「CAT Ladies」13位タイなど、中盤戦でも好調を維持してポイントを重ねた結果が実を結んだ。

最終日「66」の大逆転! メジャーの好機を活かした浜崎未来の意地の猛チャージ

画像: 浜崎未来の「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」の成績(撮影/岡沢裕行) 初日:「74」、53位タイ 2日目:「71」、29位タイ 3日目:「73」、35位タイ 最終日:「66」、13位タイ

浜崎未来の「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」の成績(撮影/岡沢裕行)
初日:「74」、53位タイ
2日目:「71」、29位タイ
3日目:「73」、35位タイ
最終日:「66」、13位タイ

下位からの劇的なジャンプアップで希望を繋いだのが浜崎未来だ。

公式戦開幕前は107.85pts(暫定40位)で、当確ラインまで残り約92ptsと厳しい状況だった。

しかし、ポイント2倍の今大会で13位タイに入り、62.00ptsを獲得。累計169.85ptsとし、暫定28位まで一気に浮上した。特筆すべきは最終日の猛チャージ。通算2オーバーの35位タイから「66」のビッグスコアを叩き出し、意地のジャンプアップを実現させた。当確ラインまでの残りは「30.15pts」。リランキング60位で今週は出場予定がないが、来週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」にはエントリー。残り1試合で単独13位(31pts)以上に入ればクリアできる計算となり、現実的な目標が見えてきた。

ターゲットは「単独2位以上」! 下川めぐみの巻き返しと最強アマ勢の包囲網

画像: 第1回リランキングを25位で通過した下川めぐみ。残り2試合で底力を見せられるか(撮影/姉崎正)

第1回リランキングを25位で通過した下川めぐみ。残り2試合で底力を見せられるか(撮影/姉崎正)

最後に今週開幕の「第57回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」で、是が非でもポイントを稼ぎたい注目選手を取り上げる。

▶下川 めぐみ(暫定42位/113.90pts)
第1回リランキングを25位で通過した下川だが、中盤戦では「ニトリレディス」以外の試合で予選落ちを喫するなど、苦しい戦いが続いている。第2回当確ラインの200ptsまで残るは「86.10pts」。今大会で一気に条件をクリアするには単独2位(100pts)以上が必要となる。ハードルは高いものの、残り2試合の合算で突破するチャンスも残されているため、まずは今週、確実に上位に食い込み望みを繋ぎたい。

画像: 勢いにのるアマチュア。岩永杏奈(左)と後藤あい(右)

勢いにのるアマチュア。岩永杏奈(左)と後藤あい(右)

しかし今大会には、8月の「全米女子アマチュアゴルフ選手権」で準優勝を果たした17歳の岩永杏奈や、「日本ジュニア選手権競技」高校女子の部を通算21アンダーの大会新記録で制した後藤あいなど、勢いづく最強アマチュア勢が参戦する。

彼女たちに呑まれることなくプロの意地を見せられるかどうか。一ノ瀬優希らボーダーライン上の選手たちが本来の力を発揮できるかが勝負の分かれ目となっている。泣いても笑っても残り試合はわずか。終盤戦への切符を手にするのは誰か。引き続き生き残りを懸けた熾烈なサバイバルに注目が集まる。


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