全国から問い合わせが殺到するという知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」のクラブナビゲーター・吉田朋広氏が、注目の最新ギアを徹底検証・解説する企画。今回は、USTマミヤから9月3日に発売された「ATTAS RX PURE BLUE」を徹底検証します!

USTマミヤから9月3日に発売された新製品

USTマミヤから発売された「ATTAS RX PURE BLUE」は、グローバルモデルとして展開される「RX」シリーズの第3弾です。「RX(prescription=処方箋)」の名が示す通り、ゴルファーの悩みをシャフトで解決するというコンセプトのもと開発されています。

歴代モデルにはそれぞれ特徴的なコンセプトが与えられてきました。

画像: USTマミヤから9月3日に発売された新製品

初代の「RX SUNRISE RED」は先中調子で『つかまり限界突破』
2代目の「RX ULTRA BLACK」は元調子で『ウルトラやさしい新感覚元調子』
3代目の「RX PURE BLUE」は中調子で『ピュアに振る それだけでいい』

メーカーカタログ表記は「ミッド(中調子)」。今回は、この「ピュアに振るだけでいい」を掲げて登場した最新モデルがどのような性能を備えているのか、詳しく紐解いていきましょう。

ラインナップは40g台から70g台(モデルNO.4、5、6、7)まで揃っていますが、今回は人気の高い40g台(4S)、50g台(5S)、60g台(6S)のSフレックスを試打。テストヘッドにはPING「G440 MAX(10.5度)」を使用します。

▼初代「RX SUNRISE RED」の過去記事

▼2代目「RX ULTRA BLACK」の過去記事

【5S】しっとりしたフィーリングで球を厚く捉える

まずは最も需要の高い50g台の「5S」から試打していきます。

シャフト重量:57g 
トルク:4.7
BUTT径:15.35mm
シャフト振動数:245CPM

ワッグルした瞬間に感じられるのは、シャフト全体が持つしっとりとしたフィーリングです。局所的な硬さがなく、ハードな印象は一切ありません。実際にスウィングしても印象は変わらず、手元側は切り返しがスムーズで、中間から先端にかけて挙動が非常に素直にしなってくれます。

先端部の剛性は高慣性モーメントヘッドに対応して高められていますが、決して動きが硬すぎることはありません。穏やかな挙動でボールをフェースに押し込み、分厚いインパクトをもたらしてくれます。

画像: 吉田氏によるATTAS RX PURE BLUE 5sの評価

吉田氏によるATTAS RX PURE BLUE 5sの評価

メーカー資料によると、先端部に東レの「トレカM40X」や「4軸シート」を採用することでミスヒットに強く、ボールを力強く押し込めるとのこと。試打してみても、この先端の安定感は公表通りにしっかり感じられます。

基本弾道は高めのストレートからややドロー。手元側のしなりをコントロールしやすいため、高低の打ち分けやドロー・フェードのコントロールも容易です。

バックスピン量は20球の平均で「2700rpm ±200rpm」。極端なロースピンではありませんが、ヘッドをコントロールしやすいため、打ち出し角を抑えてスピン量を減らす調整も可能です。

画像: ATTAS RX PURE BLUE 5sの性能評価

ATTAS RX PURE BLUE 5sの性能評価

50g台のSフレックスとしては、歴代の「ATTAS」シリーズらしい素直でしなやかな振り心地を体感できます。ヘッドスピードを問わず、様々なスウィングタイプのプレイヤーにマッチするワイドレンジなスペックと言えるでしょう。まずはこの5Sを基準に選ぶのがおすすめです。

【4S】50Sにしなやかさをプラスした軽量モデル

シャフト重量:49g 
トルク:6.1
BUTT径:15.45mm
シャフト振動数:232CPM

続いて、年々使用率が高まっている40g台の「4S」を検証します。

振動数は232CPMと、Sフレックスとしてはやや控えめな数値です。実際に振ってみると、50Sの素直さをそのまま軽量化し、しなやかさを加えたような滑らかなフィーリングが印象的です。

本モデルには手元側の構造を見直し、グリップの安定感と振り抜き感を高める「TAMO Tec(タモ テック)」テクノロジーが採用されています。手元径は15.45mmと40g台にしてはやや太めの設計ですが、握った時の違和感はありません。

画像: 40S

40S

手元側の剛性も高すぎず適度な「粘り」があるため、力むことなくスムーズな切り返しへと導いてくれます。中間から先端にかけて極端なしなり戻りポイントがなく、素直にヘッドを運んでくれるのも魅力です。

また、インパクトでボールをフェースに乗せてくれる感覚があり、スウィングエネルギーをロスなくボールへ伝えてくれます。基本弾道は高めのストレート・ドロー。手元側の扱いやすさのおかげで、飛距離の強弱や弾道の打ち分けも自在です。

さらに、3つのカーボンシートを均等配置してシャフトの再現性を高める「Tri-Sync Tec(トライシンク テック)」の効果も、この4Sでは顕著に感じられます。軽量シャフト特有の頼りなさを感じさせないパフォーマンスの高さが光り、しっかりとボールをコントロールしたいゴルファーに最適です。

【6S】アスリートが求める「ゆとり感」と強さを両立

シャフト重量:64g 
トルク3.9
BUTT径:15.20mm
シャフト振動数:256CPM

最後に、アスリートゴルファー注目の60g台「6S」です。

ワッグルした段階で、手元側のしっかり感が5Sよりも明らかに増していることが分かります。強めの切り返しでも頼ちなさを感じさせない剛性設計です。ただし、本格アスリート向けの「LINQ BLUE」シリーズ等に比べると、マイルドな「ゆとり感」が残されています。

この絶妙な「ゆとり感」がタメを作りやすくし、スムーズな切り返しからオートマチックにインパクトへと導いてくれます。スウィング中も常にヘッド位置を把握しやすく、理想のインパクトを正確に再現できます。

補強された先端部は当たり負けしない強さを持ちつつも、打感は決して硬すぎずマイルド。基本弾道は曲がり幅の少ないストレート寄りのドローやフェードで、バックスピン量は20球平均で「2700rpm ±200rpm」と適正値をキープします。

スピードコントロールがしやすいため、飛ばしたいホールで振り抜いたり、ターゲットへ置きにいったりと、アスリートが求める打ち分けにも応えてくれます。

「強さ」と「やさしさ」のバランスに優れており、ハードすぎるシャフトで力みがちな方にぜひ試していただきたいモデルです。

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