来季のPGAツアー出場権を争うサバイバル、「コーンフェリーツアー・ファイナルズ」。ポイントランキング上位20名に与えられる「PGAツアーカード」を目指し、第2戦となる「ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権」が開幕した。大会前にランキング18位と昇格圏内につけていた日本の杉浦悠太にとって、初日は試練のスタートとなった。3バーディ・3ボギーの「71(イーブンパー)」でホールアウトし、順位は77位タイ。この結果、ポイントランキングは暫定22位へと押し出され、目標とする昇格ボーダーライン(トップ20)から一歩後退する形となってしまった。

ショットとグリーン周りはツアー屈指! パーオン率83.33%が示す底力

スコアこそ伸び悩んだものの、初日の杉浦のショットやアプローチは決して不調だったわけではない。むしろ、PGAツアー昇格を争うライバルたちと比較しても極めて高い精度を誇っていた。

公式スタッツを見ると、ティーショットのフェアウェイキープ率は71.43%(全体18位タイ)と安定。さらに、セカンドショットの精度を示すアプローチ貢献度(SG: Approach to Green)が「+0.873(全体33位)」だっただけでなく、グリーン周りの技術を示すSG: Around the Greenも「+0.615(全体25位)」と優秀な数値を記録。バンカーセーブ率に至っては100.00%(1/1、全体1位タイ)を叩き出している。

何より圧巻だったのは、グリーンを的確に捉える「パーオン率(GIR)」だ。18ホール中15ホールでパーオンに成功し、「83.33%(全体15位タイ)」という素晴らしい精度を見せた。ショットからグリーン周りまで(SG: Tee to Green)の精度は首位争いができるだけの完璧な水準にあり、課題が完全に「グリーン上のパッティングのみ」に局限されていたことがデータから明白だ。

ホールバイホールで見る試練と「SGパッティング-3.043」の罠

画像: ピリッとしないパッティングに不満げな表情の杉浦悠太

ピリッとしないパッティングに不満げな表情の杉浦悠太

1番ホールからスタートした杉浦は、3番(パー4)でバーディを先行させ、前半を1アンダー「35」で折り返す。後半の10番(パー4)でもバーディを奪い、一時は「2アンダー」まで伸ばした。直後の11番でボギーを叩くも、12番(パー5)でバウンスバックのバーディを奪い返す意地を見せる。しかし、13番、16番とボギーを喫してイーブンパーまで後退し、初日のプレーを終えた。

スコア停滞の最大の理由は、グリーン上での過酷な現白にあった。

ショットで絶好のチャンスにつけながらもパットを決めきれず、パッティング貢献度(SG: Putting)は「-3.043」と大きく落としフィールド108位と低迷。パーオンしたホールの平均パット数も「1.93(全体99位)」にとどまった。ショットとアプローチで作った大きなアドバンテージを、グリーン上の苦戦によってことごとく相殺してしまったことが、スコアが伸び悩んだ最大の要因である。

2日目の巻き返しとカットライン通過への条件

初日のリーダーボードの頂点には、8アンダー「63」を叩き出したP・マイチョンらが立っており、激しい伸ばし合いの様相を呈している。

初日終了時点で予選通過圏内(上位60位タイまで)のボーダーラインは「1アンダー(70)」となっており、60位タイに17名がひしめく大混戦となっている。現在77位タイ、ポイントランク暫定22位へと後退した杉浦が予選を通過してポイントを加算するためには、2日目に「少なくとも1〜2アンダー以上」を叩き出すことが必須条件となる。

初日に見せたパーオン率83%超えという圧倒的なショット力が維持できれば、あとはパッティングが噛み合うだけでビッグスコアを生み出す可能性は十分にある。グリーン上の罠を打ち破り、再びPGAツアー昇格圏内(トップ20)へと返り咲くことができるか。運命の2日目のプレーに注目が集まる。

写真/Getty Images


This article is a sponsored article by
''.