プロのトップトーナメントであっても、時にスコアカードが信じられないほど荒れ狂う日がある。イングランドのウェントワースGCで開催中のDPワールドツアー旗艦大会「BMW PGA選手権」第2ラウンド。まさにそんなジェットコースターのような1日を過ごした、同組の2人がいた。通算6アンダーで12位タイのアレックス・ノレンと、通算4アンダーの31位タイのロバート・マッキンタイア。彼らのラウンドは、イーグルやチップインが乱れ飛び、不運と幸運が交錯する激しすぎる展開となった。

マッキンタイアの嘆きと奇跡:「最も不運」から「最も幸運」へ

画像: 2日目をイーブンパーで切り抜けたロバート・マッキンタイア(写真は26年全英オープン、R&A提供)

2日目をイーブンパーで切り抜けたロバート・マッキンタイア(写真は26年全英オープン、R&A提供)

この日のマッキンタイアのスコアカードは、まさに大波小波だった。9番スタートの彼は、10番でボギーを叩くと、11番でダブルボギー、12番で再びボギーと、わずか3ホールで4つスコアを落とす悪夢のような滑り出しとなった。

しかし、ここから奇跡の巻き返しが始まる。13番でバーディを奪うと、15番と17番で立て続けにイーグルを奪取。後半に入ってからも、5番のボギーの直後、6番では4打目をチップインしてパーで凌ぐなど、常識外れの粘りを見せた。

ラウンド後の会見で、マッキンタイアは素直な感情を吐露した。

「最も不運な数ホールの後に、最も幸運な数ホールがあった。今はミスが多すぎて、本当にイライラしているよ」

イライラしながらもスーパーショットを連発してしまう。プロの人間味と底力が同居したラウンドだった。

ノレンも2イーグル! 15番で起きた同組・奇跡の連鎖

画像: 2日目を5アンダーと順調にスコアを伸ばしたアレックス・ノレン(写真は26年全米オープン、USGA提供)

2日目を5アンダーと順調にスコアを伸ばしたアレックス・ノレン(写真は26年全米オープン、USGA提供)

この日、マッキンタイア以上に現場を熱狂させたのが、同組のノレンとの間で起きた「奇跡の連鎖」だ。

ドラマは15番ホールで起きた。マッキンタイアが8番アイアンで放ったセカンドショットが、ワンバウンドで直接カップに吸い込まれ、見事なイーグルを奪取する。

大歓声が冷めやらぬ中、今度はノレンの番だった。彼は続くバンカーショットを見事に直接カップインさせ、バーディを奪ったのだ。同組で連続して直接カップインが生まれるという、ギャラリーを熱狂の渦に巻き込む奇跡の瞬間だった。

ノレン自身のラウンドもまた、極めて派手なものだった。9番スタートの彼は、12番でイーグル、14番バーディ、そして15番のバンカーインバーディと猛チャージ。後半の1番(11ホール目)でダブルボギーを叩いたものの、4番で再びこの日2つ目のイーグルを奪い、最終的に「5アンダー(通算6アンダー)」というビッグスコアをマークして上位に食い込んだ。

「長いマラソン」を走り抜くメンタル

画像: 同組でラウンドしたロバート・マッキンタイアとアレックス・ノレン

同組でラウンドしたロバート・マッキンタイアとアレックス・ノレン

荒れ狂う展開の中でも、彼らは決して集中力を切らさなかった。ノレンは1番のダブルボギーについて「あのライからハイブリッドを使うべきではなかった」と後悔しつつも、「怒りを抑えて、長いマラソンだと考えるようにした」と語り、ベテランらしいメンタルコントロールで耐え抜いた。

一方のマッキンタイアも、イライラを隠さないながらも「直す時間が2日ある。どうにかポジティブな要素を見つけたい」と週末へ向けて前を向いている。

不運と奇跡、そしてミスが交錯した激しすぎる1日。このジェットコースターを乗り越えた2人が、決勝ラウンドでどのようなゴルフを見せてくれるのか。予測不能な週末の戦いに期待が高まる。


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