DPワールドツアーの旗艦大会「BMW PGA選手権」。ムービングデーとなる第3ラウンドは、選手たちのクラブ選択を狂わせる予測困難な強風が吹き荒れ、リーダーボードはスコアが激しく入り乱れる大混戦の様相を呈した。第3ラウンドを終え、通算13アンダーで首位タイに並んだのはマヌエル・エルビラ(スペイン)とフィリッポ・チェッリ(イタリア)。しかし、首位から2打差以内になんと10人もの選手がひしめき合っている。首位に立つエルビラでさえ、「風がトリッキーで、本当に保守的なターゲットを狙わなければならなかった」と語るほど、トッププロたちにとってもタフでシビアなコンディションだった。

桂川有人:強風の中でスコアを伸ばす健闘

画像: 金子駆大とともに予選通過した桂川有人(写真は26年東建ホームメイトカップ、撮影/アラキシン)

金子駆大とともに予選通過した桂川有人(写真は26年東建ホームメイトカップ、撮影/アラキシン)

この世界最高峰のサバイバルの中、日本勢として孤軍奮闘を続けているのが桂川有人だ。 初日から徐々に順位を上げてきた桂川は、この過酷な第3ラウンドでもしっかりと自分のゴルフを貫いた。上位陣が軒並みスコアメイクに苦しむ中、フロントナイン(前半)こそ「36(1オーバー)」と耐える展開となったものの、風が強まった後半バックナインでノーボギーの「32(5アンダー)」を叩き出す見事な爆発力を発揮。とくに、勝負どころとなる上がりの17番(パー5)、18番(パー5)をともにバーディで締めくくる「4-4」の連続バーディフィニッシュで、この日「68(4アンダー)」と急浮上を遂げた。

ショットが乱れてグリーンを外した際も、5回中4回でパーセーブに成功(スクランブル率80.0%・全体14位)するなど、タフな条件下での粘り強さも光った。第3ラウンドを終えた桂川の成績は、通算8アンダー。順位は21位タイでしっかりと踏みとどまっている。

首位タイの選手たちとは5打差。決して届かない距離ではない。何より、トップ10のボーダーライン(通算10アンダー/11位タイグループ)とはわずか2打差に肉薄している。上がりホールで最高のイメージを残して終えられた明日の最終日、再び後半の大チャージを見せることができれば、旗艦大会でのトップ10入り、さらにはトップ5入りも十分に狙える好位置につけている。

金子駆大:試練のムービングデー

一方、予選を通過して週末の切符を掴んでいたもう一人の日本人選手、金子駆大にとっては試練のムービングデーとなってしまった。

強風の影響でティーショットが乱れ、フェアウェイキープ率が「28.6%(14ホール中4ホール)」まで落ち込んだことが大きく響き、ペースを掴めないままこの日は「75(3オーバー)」と後退。通算イーブンパーの71位タイと、厳しい位置での戦いを強いられている。しかし、強風下でのティーショットの修正という明確な課題を得たことも、世界最高峰のツアーで揉まれる貴重な経験だ。最終日の巻き返しに期待したい。

世界最高峰のサバイバル、最終日の展望

予測不能な風と、上がり数ホールのパー5(17番、18番)でいかにスコアを伸ばせるかが勝負の鍵を握るウェントワースでの最終日。

メジャー覇者やヨーロッパの強豪たちが大混戦の優勝争いを繰り広げる中、日本の桂川有人がどこまでリーダーボードを駆け上がっていくのか。逆転でのトップ10入り、そしてそれ以上の高みを目指す彼の挑戦に、最終日も大きなエールを送りたい。


This article is a sponsored article by
''.